2025/03/27
防災・危機管理ニュース
【台北時事】台湾の頼清徳政権は27日、中国の侵攻や災害を念頭に置いた大規模訓練を南部・台南市で行い、市民ら1500人以上が参加した。頼総統は現地視察後に会合で「天変地異や境外敵対勢力の軍事的脅迫に対し、台湾は防衛能力を持続的に引き上げる必要がある」と訴えた。
総統府に昨年設置した「全社会防衛強靱(きょうじん)性委員会」による初の実地訓練。緊急事態への民間の対応力強化が狙いで、軍は参加しなかった。台南市の港では、原因不明の爆発で約200人が死傷したという想定の救助訓練を実施。別の場所では津波からの避難訓練が行われた。
頼氏は「社会防衛の強靱性を培ってこそ、大災害や権威主義拡張の挑戦に対処できる」と強調した。4月以降は台北市など他都市でも緊急事態への大規模訓練を展開する。
〔写真説明〕27日、台湾南部・台南市で行われた訓練で、応急医療現場を視察する頼清徳総統(左から4人目)(総統府提供・時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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