自然災害
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パンデミックの被害を最小限に留める
先週の連載第2弾目では、「バイアスがもたらす初動対応の遅れ」という話をした。特殊災害(CBRNE災害)では、初動対応の遅れや間違った判断は、問題解決どころかそれ自体が問題となってしまう可能性がある。それでは一体どのようにして迅速かつ適切な初動対応を実施すればよいのかについて、具体的な解決策を考えていきたいと思う。
2020/04/23
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温故知新
新型コロナの感染拡大を防ぐため、7都府県は事業者に休業を要請しましたが、飲食店、料理店などは時間制限などの条件付きで業務を継続しています。努力目標は「3密」で、これはもちろん重要ですが、さらに大切なことがあります。それは、店が提供した飲食物は客の体内に取り込まれるので、ウイルスの侵入が免れないということです。
2020/04/21
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深刻化する環境問題 背後に政治的対立
今年1月に世界経済フォーラムが発表した「第15回グローバルリスク報告書2020年版」は各界のトップリーダー750人以上に行ったアンケート調査の結果を反映、今後10年間に世界で起こり得るリスクを可能性と影響度で評価している。毎年1月に開催される世界経済フォーラム年次総会(通称:ダボス会議)の討論に活用され、各国の政府や企業の長期戦略策定にも影響を与えるとされている。
2020/04/20
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心の非常スイッチをONにせよ
厄介なことに人は誰しも例外なく各種の「バイアス」と呼ばれる心のメカニズムを持っている。その中の一つに「正常性バイアス」というものがあるが、それを説明するには9.11全米同時多発テロ事件の時に世界貿易センターの中にいた生存者の心理状態を分析するのが分かりやすいと思う。
2020/04/20
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今、災害が起こったときの避難所のリアル
新型コロナウイルスの感染拡大が心配される昨今、4月1日と7日に内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(避難生活担当)、消防庁国民保護・防災部防災課長、厚生労働省健康局結核感染症課長連名で、避難所における新型コロナウイルス感染症への対応に関する通達が出されています。
2020/04/17
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意外に知られていないピクトグラムの誤認!
普段何気なく目にしているピクトグラム。意外と間違った意味で覚えているかもしれません。前半は、間違えがちなピクトグラム。後半は、時代や必要に応じてピクトグラムが追加された事例を紹介していきます。
2020/04/17
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住宅火災 パート2
テレサ・Cによれば、彼女ともう一人のシングルマザーとその子供たちはアパートの中で一緒に暮らしていた。火炎が天井を突き破って落ちてきたとき、必死に持ち物を持ち出そうとした。安全なところまで走り、そこから距離をおいて建物が崩壊するのをじっとみていた。
2020/04/17
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内水氾濫の手がかりを探せ
「西日本から東日本では13日にかけて、東北では13日から14日にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となる所がありそうだ」。この一文を読んで、皆さんは内水氾濫の危険性が高くなるのではとイメージできますか? 手がかりは「非常に激しい雨」や「激しい雨」という気象用語に隠れています。 今回の記事は、内水氾濫の可能性を気象情報から読み解ることがテーマです。そもそも「内水氾濫とは?」からはじめ、どういった場所のリスクが高いか、どのような情報が手掛かりになるかについて順に見ていきましょう。
2020/04/16
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第28回[最終回]:3つのステップによるメッセージの発信
災害や事故で企業が危機に直面した際、自社や利害関係者への影響を最小限にとどめるために行う情報開示活動を「クライシスコミュニケーション」という。事前に関係者の理解を得るために行う「リスクコミュニケーション」とは違い、危機によって生じる影響を軽減し風評被害を回避することが主眼だ。BCP的なクライシスコミュニケーションの効果と進め方を紹介する。
2020/04/16
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第17回:ライフラインや材料・部品に関する被害の確認
前回は、大きな地震に見舞われたときに生じる、建物・設備に関する被害の確認について説明しました。今回は、自社の製造・サービスを提供するにあたって不可欠なライフラインや材料・部品に関する被害の確認と、その後の対応について考えます。
2020/04/15
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第19回【千代田区・続編】企業の防災活動
「準備や訓練に時間をかけても災害が来なければ成果は発揮されない」「被災の体験がないので実際にどうなるかが想像できない」。そうしたところにも、防災担当者が主体的になれない原因があるのかもしれません。このハードルを乗り越えるには、何が必要なのでしょうか? 今回は千代田区の続編として、模索を続ける企業の防災リーダーを紹介します。
2020/04/15
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新型コロナウイルス感染症と危機管理
新型コロナウイルスの感染拡大防止にあたり、政府の対応の遅れが指摘されている。危機に際して大事な決定が遅れることは珍しくない。それはなぜか、トップはどうあるべきか。東日本大震災や熊本地震、大雨被害などの大規模災害を経験した15人の市町村長が「災害時にトップがなすべきこと」いう提言を公表しているので、参考にしたい。実体験にもとづいて磨かれたことばは、トップの危機管理バイブルといえる。
2020/04/14
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スペイン風邪とマスク
今、欧米の国々でマスクの使用が奨励され、多くの人々が着用するようになった。これは東アジアの人々のマスク文化が見直されているからであるという報道がなされている。私は蔵書の中からわが国の「スペイン風邪」の書物を取り出し、読み返した。今の状況とは似ても似つかぬもので興味をそそられた。
2020/04/13
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検証し、将来に備えろ
日本、いや、世界は今、いまだ収束が見えない「新型コロナウイルス」という未知の敵(感染症)と闘っている真っただ中である。ここでよく考えなければならないことは、われわれは、ただ単に未知の感染症と闘っているわけではなく、COVID-19を起因とした、経済問題や社会秩序(安全保障含む)に及ぼす影響“全て”と闘っているということだ。遅かれ早かれこの危機的状況はいつか収束を迎えることになるが、大切なことは今回の出来事をしっかりと検証して将来に備えることが重要であると筆者は考えている。
2020/04/13
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物流の安定を縁の下で支える中小企業の多段階対応策
精密機器や医療製品を輸送時の衝撃から守る、いわゆるパッケージングの中心にいるのが生出(おいずる)だ。製品特性や輸送条件に応じて最適に加工する包装材の品質に、顧客からの信頼は厚い。それだけに、工場停止となれば与える影響は甚大だ。ウイルスへの感染防止策はもちろん、取引企業や協定企業との連携によって万が一に備えた二重、三重の代替生産体制を準備する。
2020/04/10
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地震時の複数建物被害状況をIoTで一元管理
白山工業(東京都府中市)は4月1日、専用に開発したLTE-M通信対応の地震計端末とクラウドを組み合わせ、地震時の複数建物被害状況を一元管理できる「IoT地震観測サービス」の提供を開始した。地震計からクラウドまでを一元的に提供するもので、地震計の購入やシステム構築の費用が不要なサブスクリプション方式を採用する。
2020/04/07
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生きる――新型コロナウイルスとの戦い
統計によると、日本時間の2020年4月1日夜時点で世界の新型コロナウイルス感染者は累計88万人超で、死者は約4万4000人と報道され(時事通信社)、さらに増え続けている。こうした感染症は歴史始まって以来初めてのことではない。過去にもさまざまな感染症を経験し、先人は幾多の悲しみを乗り越えてきた。
2020/04/06
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出力5Wの登録局対応デジタル簡易無線機
アイコムは、簡単な登録手続きで誰でも使える登録局対応デジタル簡易無線機の最上位モデルIC-DPR7Sと、Bluetooth通信にも対応するIC-DPR7SBTを4月上旬に発売する。
2020/04/03
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3日間の「巣篭り生活」を実験してみたよ
「3日間の巣篭もり生活」を実験してみました。今ある食材だけで1日3食、普段通りの食事をどれだけ準備できるかという実験です。前々から備蓄の課題を確認したいと思っていましたし、もし「ロックダウン(都市封鎖)」になったらどう過ごすのかを考えることもできると思ったからです。パニックを起こさず、買い込みをせず、過ごしましょう。
2020/04/03
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ハザードマップは浸水深だけを見るものではない
大雨によって河川があふれ、浸水が発生することを私たちは知っています。しかし、具体的にどういった量の大雨になったら川があふれ、洪水の危険性が高まるのでしょうか? またその時何が起こり得るのでしょうか? この2つの問いを解く手がかりこそ「浸水想定区域図」です。
2020/04/03
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何にでも合うという対処方法はない
ワンストップショップとして、家族支援センターはあらゆる災害において、災害専門家がクライシスと闘うための強力な武器である。しかし今回は万能の道具は中華街の家族には役に立たなかった。彼らが必要としたのは、われわれが提供した援助ではなかった。われわれは彼らが“お墨付きを与える”支援をしたいと思い続けた。困ったことには、われわれのプログラムにはどこにも“路傍の餓鬼を鎮めるための仏教儀式”という恩典はなかった。
2020/04/03
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第27回:必要な人員の確保をはばむ要因と対策その2
BCPに規定していても、想定外の人員不足に悩まされるのが災害対応の現実だ。これに備えた代替要員の確保も、事前対応プランの一つにほかならない。人員不足にはパターンがあるが、とくに問題となるのは実際に現場の最前線で活動にあたる従業員の欠員。この実働・支援部隊をいかに現実的な線で確保するかは、スタッフ一人ひとりの顔と力量が見える配備体制をいかに実現するかにかかっている。
2020/04/02
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高野豆腐とさば缶の簡単コクうま煮
今回も、常温で長持ちできる上に栄養価も高い「乾物」に注目してみたいと思います。乾物は手間のかかるイメージですが、実は簡単に食べられるんです! 今回注目する乾物は「高野豆腐」。最近はいろいろな形にカットされたものや小分けタイプもあり、より使いやすくなっていますので、ぜひつくってみてください。
2020/04/02
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動き標章の「ピクトグラムアート」
ピクトグラムアートとは、時間の経過に伴う標章の変化の状態を示す2つ以上並べたピクトグラムからなる動き標章。動き商標と商標をベースにしたデジタルアート作品です。ピクトグラムアーティストの藤代洋行が絵コンテを作成し、デザイナーの石倉京氏が図形を組み合わせて作ったオリジナルのピクトグラムやJISなどのピクトグラムで静止画や動画の作品にしています。
2020/04/01
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第16回:建物・設備などに関する被害の確認
前回は、大きな地震に見舞われた際、どのように従業員の被害、つまり安否確認を進めていくかについて説明しました。今回は、従業員と並んで企業にとって重要な経営資源である建物・設備などに関する被害の確認と、その後の対応について考えます。
2020/04/01