2023/11/06
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュース
2023/10/19発生の、富山・堆肥製造施設で機械の火災
施設内の製品置場に設置された堆肥の詰込機付近から出火した可能性。製品置場には堆肥が貯蔵されており、重機2台が置かれていた
2023/10/20発生の、滋賀・合成樹脂工場で防護マスクへの窒素供給用管の誤接続
現場の天井からは窒素供給用管と酸素供給用管の2種類の管が吊下がっており、通常は酸素供給用管を防護マスクに繋げて装着し、清掃作業の工程で窒素供給用管を使用するところを、誤って窒素供給用管を防護マスクに取付けたため窒素ガスを吸引した可能性。作業員1名が死亡
2023/10/21発生の、千葉・プラスチック加工会社でプラスチック廃材の火災
屋外の廃材置場に置かれたプラスチック廃材から出火した可能性。従業員1名が軽傷
2023/10/22発生の、長野・おがくず製造会社の作業場で火災
粉砕機付近から出火した可能性。火災があった建物は農業共同組合の共撰所であったが、おがくず製造会社に貸出され、きのこの栽培などに使用されるおがくずなどが製造されていた
2023/10/25 愛媛・産業廃棄物処理施設でドラム缶の切断作業中にガス爆発
従業員がガスバーナでドラム缶の切断作業中に、ドラム缶内に残留していた可燃性ガスにガスバーナの火花などで着火した可能性。従業員1名が死亡
2023/10/25発生の、福島・廃炉作業中の原子力発電所で配管の洗浄作業中に被曝
廃炉作業中の原子力発電所の多核種除去設備(ALPS)で配管の洗浄作業中に起きた放射性物質の被曝事故。作業員2名に廃液がかかって外部被曝をし、発電所構内で除染を行ったが、約9時間経過後も体表面の汚染が基準値を下回らなかったため病院に搬送され、除染と経過観察のため入院した。また、別の作業員2名が飛散した廃液の拭取作業の際に汚染され、除染を行った。汚染水が通る配管の洗浄に使用する硝酸液と配管内にたまった炭酸塩が反応して通常よりガスが多く発生したため、廃液をタンクに流す仮設ホースがタンクから外れて廃液が飛散した可能性
出典:産業技術総合研究所 安全科学研究部門「さんぽのひろば」
産総研「さんぽのひろば」週刊化学災害ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/11/26
-
-
なぜ製品・サービスの根幹に関わる不正が相次ぐのか?
企業不正が後を絶たない。特に自動車業界が目立つ。燃費や排ガス検査に関連する不正は、2016年以降だけでも三菱自動車とスズキ、SUBARU、日産、マツダで発覚。2023年のダイハツに続き、今年の6月からのトヨタ、マツダ、ホンダ、スズキの認証不正が明らかになった。なぜ、企業は不正を犯すのか。経営学が専門の立命館大学准教授の中原翔氏に聞いた。
2024/11/20
-
-
ランサム攻撃訓練の高度化でBCPを磨き上げる
大手生命保険会社の明治安田生命保険は、全社的サイバー訓練を強化・定期実施しています。ランサムウェア攻撃で引き起こされるシチュエーションを想定して課題を洗い出し、継続的な改善を行ってセキュリティー対策とBCPをブラッシュアップ。システムとネットワークが止まっても重要業務を継続できる態勢と仕組みの構築を目指します。
2024/11/17
-
-
セキュリティーを労働安全のごとく組織に根付かせる
エネルギープラント建設の日揮グループは、サイバーセキュリティーを組織文化に根付かせようと取り組んでいます。持ち株会社の日揮ホールディングスがITの運用ルールやセキュリティー活動を統括し、グループ全体にガバナンスを効かせる体制。守るべき情報と共有すべき情報が重なる建設業の特性を念頭に置き、人の意識に焦点をあてた対策を推し進めます。
2024/11/08
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/11/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方