2019/07/16
企業よ、サイバーリスクに備えよ
診断後は削除や修正を
それでは、診断実行の進め方を上記のお悩みに回答する形でご紹介します。
1)脆弱性診断の決定
・Webの脆弱性診断ってどうやるの?/どのWebサイトを見たらいいの?
社内にWebデザイン専門の部門がある場合ならば、オープンソフトを利用して自前で診断を行うことが可能です。そして、脆弱性診断を実行するWebサイトは個人情報を扱っているWebサイトから段階を追って行っていく方法がよいでしょう。Webサイトに関わる作業をアウトソーシングしている場合は、弊社のようなサービスを提供している会社に問い合わせをすることをお勧めします。
2)脆弱性診断の実行
・どれくらいの費用がかかるの?/いつ診断したらいいの?
診断に関わる費用は、Webサイトのページ数に比例します。また、診断時間も診断するページ数によります。一般的には、丸1日から3日程度はかかります。そして診断を実行する時間帯ですが、ほとんどのお客さまは営業時間外、もしくはメンテナンス作業期間などに行っています。
3)診断後の作業
・知らないWebサイトが見つかった/脆弱性が見つかった!どうやって直したらいいの?どこから直したらいいの?
診断結果後の対処についてですが、まず管理していないWebサイトの存在を知るといったお話をよく耳にします。このようなWebサイトに関しては即削除をお勧めします。歴史が長い企業ほど、昔のWebサイトがそのまま放置されていたりします。
次は、見つかった脆弱性への対処の仕方についてです。各脆弱性により、その対処方法は異なります。診断サービス会社に対して、対処方針と方法を相談することをお勧めします。最後に、どこから手を付けるか? もちろん危険性の高い脆弱性が発見されたWebサイトから随時修正作業を行ってください。
なお、アライドテレシスの診断サービスでは脆弱性の危険度と直し方(How to Fix)をご提示することが可能です。
・脆弱性対策を行った! もう安全か? またチェックする必要があるか?
この点は非常に重要です。修正箇所の再チェックは必ず行ってください。修正方法が間違っていたために、脆弱性が再び発見されるケースが多々あります。
アライドテレシスの診断サービスでは、契約期間中ならば再チェック(再診断)を何度でも行うことが可能です。
いかがでしたか? あなたの会社のWebサイトは大丈夫ですか?
・現在運用しているWebサイト
・開発中のWebサイト
ぜひ、脆弱性診断を行ってみてください。開発中のWebサイトで脆弱性をなくすことができれば、攻撃を受ける可能性は非常に低くなります。ですが、診断は定期的に行う必要があります。攻撃側の手段は常に進化しています。一度、診断結果がOKになっても半年後も大丈夫とは限りません。
今回は外側からの攻撃に対するトピックでした、次回は内側からの攻撃に対するお話しをしていきたいと思います。
(了)
- keyword
- サイバーリスク
- サイバー攻撃
- サイバーセキュリティ
- 脆弱性
企業よ、サイバーリスクに備えよの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/16
-
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方