大阪北部地震による給食への影響

1. 調理場の散乱:今回の地震でも、調理場の壁にヒビが入ったり、屋根のパネルが落ちたりした学校がありました。片付けや修理が必要になります。

2. ガスの停止(ガス会社が自動制御装置で一斉に停止):復旧をガス会社に依頼し、完了するまでに時間がかかり給食の再開が遅れた学校があります。

3. エレベーター:今回は電気が1日後には回復したので問題が報告されませんでしたが、ワゴンで給食を各教室へ運ぶエレベーターが使えなかったという学校もありました。

4. 水道:問題なかったという学校が多かったのですが、水に濁りがあったため断水し、復旧に手間取ったという学校もありました。

5. 簡易給食:完全給食ができないため、簡易給食や牛乳だけに切り替えたという学校もありました。

6. 給食を提供できない学校:午前中で授業を打ち切り、午後は帰宅にした学校もありました。

7. 避難所を開設:外部者が出入りするので、安全のために休校したという学校もありました。

こうした特殊事情が多くなればなるほど、休校数も増えます。ですから、平時から、突発的な災害が起こることも予想して、即座に対応できるよう綿密な訓練をしておくことが大事です。もたついていると、休校が長引くことは必至です。

 

学校給食と休校の関連性

 

6市中5市は地震が発生した18日(月)、翌19日(火)の2日間は休校になりました。その後は市により休校の度合いが微妙に違いますが、「給食ができない」と「授業が平常通りできない」、の両者は強く連動していることが分かります。
大阪市:市内289校のうち79校(27%)が休校しました。
高槻市:21、22日は給食がないため午前中で帰宅。25日(月)から学校給食が再開したので、午後の授業も行われました。発災以来8日ぶりです。ただし、4校は特に調理場の損傷、水道のトラブルのため29日(金)まで簡易給食(おにぎり、パンを業者に頼む)で、完全給食は7月3日(火)からでした。
枚方市:19、20、21日の3日間休校。22日に給食が開始したので学校は平常通りに授業を行いました。
茨木市:20日は給食がないため午前中のみ。21、22、25日の3日間は簡易給食(ガス停止のため調理不能)。26日は簡易給食。27日はガスが復旧により完全給食。学校は平常通り。
箕面市:19日は午前中授業、牛乳を提供後帰宅。20日休校。21日学校再開。
豊中市:19日から完全給食。