線路に落ちたら…見栄を張らずにホーム下の退避スペースへ!

さて、設題に戻りましょう。

って話を嫁さんにしたんですよ。そしたら「酔っぱらいでしょ? 助けるときに引きずられて、一緒にホームに落ちるとか、あと、電気の通っている線路を踏んで、助けようとしたとき感電するとか、そういうことがあるから、絶対先に駅員さんを呼びに行って!!」と怒られました。


一緒にホームに落ちる危険性については述べました。駅員さんを呼ぶより、非常停止ボタンを押す方が探しやすく先決ですね!最近では、鉄道会社は、転落検知マットや検知システムを導入しているところもありますが、全ての駅にあるわけではないので、非常停止ボタンを押すのが最優先です。

■さらなる輸送の安全確保のために「転落検知マット」を導入します
京成高砂駅1・2番線、3月17日(木)始発~(2016年3月11日 京成電鉄株式会社)
https://www.keisei.co.jp/keisei/kouhou/news/160311_02.pdf


それから、酔っぱらっていて意識がない人は応じられないかもしれませんが、駅の下に、避難スペースがあります。そこに避難するよう声かけもできますね

線路脇にある避難スペース 登るよりこちらに避難すべき (画像提供:あんどう りす)

落ちるとすぐに登ろうとするかもしれませんが、ホームの高さは130cmほど。腕力がなくても登れるのは、自分の重心のあるおへそ部分より上にホームがある場合です。上半身を乗り上げるようにして、自分の体重を利用しつつ、登ることが可能かもしれません。しかし、ホームが胸あたりでは腕の筋力が必要になり、肩のあたりでは、ほとんどの人が登ることは不可能と思った方がよいです。重力に負けてしまいます。見栄をはらずホーム下に退避と覚えておきましょう!


東京メトロ研修センターで、ホーム下に実際に降りて見て、容易に登れないことを確認後、ホーム下に退避することが説明されました (出典:あんどうりす/Youtube )

電気の通っている線路を踏んで、助けようとしたとき感電するとか、そういうことがあるから、絶対先に駅員さんを呼びに行って!!」と怒られました。


では、電気で感電するというのはどうでしょうか?

これは、本当なのです。お近くにいる鉄道ファンの方に「第3軌条ってなに?」と是非、聞いてみてください!嬉々として語ってくれる事間違いなし。採用電車まで教えてくれる事と思いますが、第3軌条方式というのは、パンタグラフなど架線から給電する方式だと広い空間が必要になり、地下鉄などでは不経済になるので線路から給電を行う方式を言います。この線路は、電気が通っているので、感電します。

札幌市営地下鉄 南北線
東京メトロ 銀座線 丸ノ内線
横浜市営地下鉄 ブルーライン
名古屋市営地下鉄 東山線 名港線 名城線
大阪市営地下鉄 御堂筋線 四つ橋線 谷町線 中央線 千日前線
北大阪急行
近畿日本鉄道 けいはんな線

(出典:Wikipedia)


という事で、線路に落ちると登ることも大変だし、引っ張りあげる事もアニメのようにはうまく出来ない、そして、感電の危険もある。だから、非常停止ボタンを押すべきということをGWでお出かけの際には、ご家族と一緒に再確認してみてくださいませ。

そして、余裕があれば、人を持ち上げるのがどれだけ大変か、クライミングではどうして登れるのか、お子さんと一緒に体験していただければと思います!アニメやドラマを空想だけのものとして楽しめるといいですよね!

それでは皆さま、楽しい旅を!

(了)