2017/05/26
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
今から10月のハロウィン防災イベントの準備はいかがですか?
次はこちらです。季節が今の話題ではないですが、すでに10月の防災イベントの準備の声も耳にするので、早めにお知らせしておきます。ハロウィン防災イベント。仮装したこどもたちがテントやブースをまわって炊き出しを食べたり、火おこしを学んだりします。

「防災で炊き出しやるよー」と言ってみたところで、参加者が固定されている、親子が興味を持ってくれないというのであれば、ハロウィンと組み合わせてみてはどうでしょうか?イベントに防災がおまけで付いてくるというのは、よくありますが、ハロウィンだと、好きな格好に仮装できるので面白さが格段にあがります。私を見て!という具合に、こどもが主役感を持ちやすいので、防災をやらされている感が薄いのです。仮装したなら出かけたくなっちゃいます。いつもの炊き出しの中にゴースト柄のかまぼこが入っているだけで、重苦しい防災イメージが変わります!
もちろんハロウィンじゃなくても、地域のお祭りとセットにしてみたりと応用もできますよね。仮装というなら、大人は赤ちゃんになってみたり、車椅子体験してみたり、違う人を楽しく体験する防災イベントがあってもいいなと思います。
写真のハロウィン防災の主催団体は「つなぐみらい まつだラボ」と「のや☆マン」そして神奈川県の松田町の共催イベントです。イベントを町の防災担当室に相談したところ、子育て世代へのアプローチに悩んでいたとのことで、後援ではなく、共催を持ちかけてくださったそうです。そればかりでなく、火の番、後始末なども見届けてくださり、その後の防災室とのよい関係づくりにもなったとのことです。素敵ですね!(著者:2017年5月29日追記)
学生が主体。環境と防災が一体になったイベント
同じくこちらもイベントに防災がついてくるものですが、大阪府八尾市の久宝寺緑地で開催されたアースデイ(環境啓発)に防災を取り入れたこのイベント。何が違っていたかというと、大学生が主体となって行っているのです。それもひとつの大学のイベントではなくいろいろな大学の学生たちが集まって、社会人ボランティアや公園、行政、企業、地域の人と一緒に形作っています。これって、あまり聞いたことないパターンかもと思い、紹介させていただきます!

ハッピーアースデイ大阪は、学生たちが大阪でもアースデイを開催したいという想いで7年前から始めたイベントなのですが、7年前といえば、東日本大震災があった年です。
■「ハッピーアースデイ大阪」
http://www.happy-earthday-osaka.jp/
その年の3月末(2011年3月26日,27日)に第1回のハッピーアースデイ大阪を予定していましたが、当時は大規模なイベントは自粛という状況でした。でも、久宝寺緑地が防災公園であり、イベント内容に「防災」を取り上げていたことから開催許可が出されたのです。このときは、実際に被災された方を招き、お話を聞いたそうです。
そして学生たちは卒業生と新入生が入れ替わり、卒業したメンバーは社会人として学生を支え、社会人ボランティア、公園スタッフをはじめ地域の人と一緒になって環境・防災に取り組んでいます。
もちろん防災ばかりではなくさまざまなブースがあって、「古墳」のブースまであったのは地域柄がでていて面白いなあと思いました!学生が主体になって地域を含めた社会貢献を目指すって頼もしいですね♪大学生のパワーに期待しています♪
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