IoT×5G×AIが変える社会
防災/危機管理の未来は
株式会社Spectee/
COO 兼 海外事業責任者
根来 諭
根来 諭
ソニー株式会社で4カ国において事業管理やマーケティングに従事した後、2019年に株式会社Specteeに参画。数多くの自治体・企業に採用されたリアルタイム危機管理情報サービス「Spectee Pro(スペクティプロ)」を中心に、AI等の最先端技術を活用した情報の解析と、いち早く正確な災害関連情報・感染症情報・企業のリスク情報などの配信を行っています。「危機」を可視化することで、すべての人が安全で豊かな生活を送れる社会の創造を目指しています。
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技術の進化はとどまることを知らず、これから10年、20年で、インターネット出現のインパクトをはるかに超える社会変革が起きるであろうと予想する識者も多くいます。デジタルの時代には、進化は線形的ではなく、指数関数的に起きます。ディープラーニング(人工知能の機械学習分野の技術)が実用化してから数年で、チェスよりはるかに複雑な囲碁において、英国DeepMind社のAlphaGoは世界チャンピオンに勝利しました。また、2010年代の初頭にはほとんど使い物にならないと言ってよかった機械翻訳も、現在ではプロの翻訳家に迫るレベルにまで達しています。不可能と思われていたことが数年後に可能になる……そんな未来が想像に難くありません。
社会を変革するテクノロジー
技術の進化はさまざまな分野で起きていますが、どのような技術、またはその掛け合わせが最も大きなインパクトを持つでしょうか。それはIoT(モノのインターネット)、5G通信網、AI(人工知能)の3つだと考えます。 IoT×5G×AIの社会、それは無数のデバイスからデータを取得することができ、それを超高速で伝達し、AIで解析することによって、リアルタイムでデバイスを制御することができる社会です。
IoT×5G×AIの社会ではどのような変化が起きるでしょうか。製造現場では、部材の管理や運搬、生産工程そのもの、そして前後のサプライチェーンまでが、リアルタイムでやりとりされるデジタルデータによって制御され、最高度に効率化されたオペレーションが実現するでしょう。医療の世界では、医師による画像診断は過去に蓄積された膨大なデータから人工知能が補助するでしょうし、ロボットを介して遠隔地の人に精密な手技を必要とする手術を行うことができるようになるでしょう。
交通については、現在自動運転の実現に向けた開発競争が熾烈を極めていますが、IoT×5G×AI自体が自動運転を実現するために必要なインフラであると同時に、自動車もセンサーの塊となり、交通の状況、周囲の映像、路面の状態などのデータを取得でき、それがさまざまな用途に利用されることになるでしょう。
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