2016/12/01
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
子どもにはどんなホイッスルがおすすめ?
さて救助を求めるホイッスル。園児は持ち歩きが難しいので、声をだすのが主流になりますが、小学校などでは防災&防犯兼用としてホイッスルが配布されていたりします。
防犯用にはブザーがあるのですが、電池切れでいざというとき音がでなかったり、遊びすぎて壊れたなどの声もあります。
子育てあるあるでは、6年生まで無事に持ち続けることは難しいと言われています。静岡市の小学校PTAで講演した際、静岡市の小学校数校ではブザーではなく、防災防犯兼用でこのホイッスルが配られるとお聞きしてさすが防災先進県静岡県と思いました♪
カバンにつける際には、口元が汚れないようカバーを自作されていたり、ゴムやストラップを工夫して、ランドセルに取り付けられています。
防犯や防災ではありませんが、小児科やリハビリの医師から笛を吹いてと進められることもあるのです。
この「吹き戻し」とか「ピロピロ笛」などで、練習するのですが、ホイッスルが身近にあれば、口角の筋肉のリハビリにもなるってことですね!もしかして、防災用ホイッスル、まさかの美容にもいいのかも!?
https://ja.wikipedia.org/wiki/吹き戻し
さて「どんなホイッスルがいいの?」とよく聞かれます。
私が重要と考えるポイントは、3つです。
①軽く吹いても大きな音が出る
息も絶え絶えな時に吹くことを想定しているので、軽く吹いても大きな音が出てほしいです。大きな音がでるものであっても、元から肺活量がある方を想定されていて、軽い力で吹くと全く音がでないなんていうものもあります。
これは、相性があると思うので、実際に試せるのが一番いいのでしょうけど、ホイッスルって、なかなか試せないですよね。おかげで、たくさんのホイッスルを購入してテストするはめになりました。
②玉の入っていないもの
2003年に防災講座を始めた時からしつこく言い続けていたら、今ではどの防災本にも書かれていたりするので、逆に自分でもびっくりしてしまうのですが、「玉のはいっていないもの」です。
玉が入っているものは空気の振動で音をだすので、雨に濡れたりすると音が出にくくなってしまうのです。災害時に雨が降ったり、水道管が破裂したり、濡れたりすることはありえます。そんな時でも確実に音がでるように「玉が入っていないものを」と話しています。
雨が降るアウトドアでは、玉が入っていないものを使うケースが多いです。でも、玉があるものをあえて使われる方もいます。そんな方は濡れた水分を肺活量で吹き飛ばせる方なので、濡れても音がだせるからです。「玉が入っているものは禁止」なのではなく、理由を知って、息が絶え絶えでも大きな音をそれぞれがだせるものを使っていただければいいと思っています。
ちなみに 各地で見かける防災ゆるキャラのみなさん、結構、玉入りのホイッスルつけていらっしゃるんですよねー(笑)。肺活量があるんだなと思うことにしています!
③壊れにくい物
3つ目は、壊れにくいものです。毎日持っていて欲しいので、すぐ壊れるようでは困るからです。あとは、人の耳や救助犬に聞こえやすい音域の音をだすものとか、大音量が取り柄とかいろいろありますのでお好みで♪
でもノベルティグッズなどで配布されるホイッスルで、全く音がでないものなんかもあるので、残念すぎることがあります。担当の方はお試しで吹いてほしいなあと思います!
ということで、みなさんもぜひ毎日のカバンにどうぞ♪そうすると「これは何?」って絶対聞いてもらえるはずなので。
その時がチャンスとばかりに、防災・減災仲間を増やしてくださいね♪美容にもいいかもなんて付け加えると、仲間が増えること間違いなし!??
(了)
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