時系列で野菜の摂取方法を考える

阪神・淡路大震災で被害に遭った神戸市兵庫区の中学校の生徒がアンケートで答えてくれた「自分好みの野菜の備蓄」を参考までにご覧ください。なぜか「生野菜」を備蓄したい人が多いですね。普段から新鮮な野菜を食べているからでしょう。現状では災害時にはかなり難しいですが、いつの日かこの夢が実現するといいですね。

写真を拡大 阪神・淡路大震災で被害に遭った神戸市兵庫区の中学生を対象にしたアンケート「自分好みの野菜の備蓄」

①災害発生の直後→②その後1週間→③約1カ月後→④炊き出しの頃、と時系列に分けて考えてみるのもよいでしょう。

①野菜は不要。ただし野菜ジュースがあるとよい。
②必ず野菜のおかずが必要。1日2回の食事×7日=14個
③必ず野菜が必要。1日2回の食事×1カ月=60個
④比較的長持ちするじゃがいも、にんじん、たまねぎなどが使えます。煮炊きが可能になることを考えて、ごぼう、だいこん、キャベツなどが使えます。野菜たっぷりの汁物の料理や炒め物ができます。電気が回復してくれば電気釜を使って炊き込みご飯などの料理ができます。その時は「炊き込みご飯の素」などを備蓄しておくとよいでしょう。調味料も余分に備蓄しておきます。

私は、被災時に野菜が不足したのが原因で便秘になり、それが慢性化して被災後24年経った今も未だに便秘です。災害は一過性のものではなく体験した者にとって「災い」は一生残るものです。
皆さんが本気で野菜の備蓄をなさることを願っています。ちなみに、野菜を備蓄している自治体は極めて稀(まれ)でこれまで見たことがありません。ただし野菜ジュースを備蓄している自治体はあります。一方、第1回で紹介したように、野菜類を備蓄している企業もあります。素晴らしいですね。

日替わりメニューを備蓄する企業の挑戦
http://www.risktaisaku.com/articles/-/14939

(了)