2018/11/16
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
支援を受ける側の「受援力」も大事です。
そのため、支援を受ける側の受援力を高める取り組みもされています。「受援力のすすめ」などスフィアの理念に合致した様々な政策に役立つツールは穂波先生の公式サイトからダウンロードできます。
■「災害時に次世代を守るためのツール」(吉田瑞穂先生 公式サイト)
https://honami-yoshida.jimdo.com/災害時に次世代を守るためのツール/
この受援力のすすめは、こんなことも書かれているんです。

背負いこんで我慢や妥協を溜めるとエネルギーを奪われがちです。でも、誰かの役に立ちたいと思っているけど力を発揮できていない人もいます。そんな人にこちらから「助けて」と声を上げることで、マイナスではなくプラスの循環が生まれることが書かれています。ラクをすることに罪悪感は持たなくていいのですね!
さらに、今、話題の自己責任の話もこの中にはあったので、引用します。こんな暖かい言葉で書いてもらえると、様々な問題も穏やかにスムーズに解決していく気になります。

その他、ダウンロードできる「あかちゃんとママを守る防災ノート」も作成されて、妊婦さんが心配に思うチェック項目を持ち歩けるものもあります。チェックしてみてくださいね。

さらに穂波先生の実践は続きます。

紙の母子健康手帳が災害で紛失したり毀損してしまった経緯があるので、それを電子化するだけではなく、平時に健康情報を蓄積しておいて、災害時、支援者が情報を活かして助けに行けるような体制を作ったり、支援者同士がお互いに書き込めるような体制を神奈川県で整えようとされています。
穂波先生の取り組みをみていると、様々なセクターでスフィア基準の理念を反映させ、生きた智恵として活用しようとしていることがわかります。みなさまの様々な活動にスフィアの理念を活かす際の参考になるのではないかなと思いました。
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/01
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
-
-
-
柔軟性と合理性で守る職場ハイブリッド勤務時代の“リアル”な改善
比較サイトの先駆けである「価格.com」やユーザー評価を重視した飲食店検索サイトの「食べログ」を運営し、現在は20を超えるサービスを提供するカカクコム(東京都渋谷区、村上敦浩代表取締役社長)。同社は新型コロナウイルス流行による出社率の低下をきっかけに、発災時に機能する防災体制に向けて改善に取り組んだ。誰が出社しているかわからない状況に対応するため、柔軟な組織づくりやマルチタスク化によるリスク分散など効果を重視した防災対策を進めている。
2025/06/20
-
サイバーセキュリティを経営層に響かせよ
デジタル依存が拡大しサイバーリスクが増大する昨今、セキュリティ対策は情報資産や顧客・従業員を守るだけでなく、DXを加速させていくうえでも必須の取り組みです。これからの時代に求められるセキュリティマネジメントのあり方とは、それを組織にどう実装させるのか。東海大学情報通信学部教授で学部長の三角育生氏に聞きました。
2025/06/17
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方