シナリオ型BCP演習の企画・運営手法
「座学とワークショップで学ぶリスク対策研修」はBCPと危機管理の専門メディア「リスク対策.com」が選りすぐりの専門家と共同して企画したオリジナルの研修です。一方的な講義だけではくみ取りにくい実践的な気付きを、グループ学習などを通して、他業界・他社などの多様な視点を交えることで得ていただくことに重点をおいています。
この研修は、受講者が属する組織・企業(自組織)のBCMに関わる活動において、受講者自らがサイバーアタックの攻撃者(Red Team)・防護側(Blue Team)の立場・役割を疑似体験することで、サイバーインシデントに対する経営者の意識を変えるための勘所をつかみ、自組織において、トップマネジメント(経営層)を巻き込んだサイバーインシデント対応型BCP演習を実施できるよう、具体的な手法「Red Team演習(WAR GAME)」を学ぶことを目的としています。
講義では、過去の災害や事故を振り返りながら、経営者の目線からインシデントの脅威の物理面・心理面への影響等を学ぶとともに、演習では、Red Teamとして事前状況付与を含む攻撃手法を学び、同時にBlue Teamとして経営者目線でどのようにサイバーインシデントに対応すべきかを検討します。最後に受講者同士による相互評価と講師からの評価を受けます。
この研修で参加者は、All Hazard BCPの最前線でさまざまな経験と気付きを得てきた講師から直接、具体的な演習手法を学ぶだけでなく、サイバー攻撃に対するトップを巻き込んだ備え・対策のポイントなどを学ぶことができます。
- オリエンテーション
09:45~10:00 -
- 講義
10:00~12:00 -
経営者の視点からBCPを理解する講義のねらいを理解する基礎用語の定義を理解する過去のインシデントを振り返る心理的な影響を分析する
- 演習
13:00~17:00 -
Red Team演習を学ぶ演習の方法論を理解する(演習の定義と種類)演習の前提条件を設定する(事前状況付与などの環境設定の意味と方法)インフラ企業(仮想企業)をターゲットとした攻撃シナリオの設計(実習)グループ発表と振り返り受講者による相互評価講師からの総評
工学博士(研究分野:All Hazard BCP、Street-wide Exercise、生成系AIなど)
富士銀行・みずほファイナンシャルグループ
- 1985年~2002年:融資、営業、システム開発、システム企画、ロンドン駐在、ロンドンにおけるみずほ統合プロジェクトのシステム・事務部門PMなどの要職を歴任
スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)
2002年~2011年:IT&BCP APAC Director、BCPと格付けの関係を研究
2008年~2010年:米国本社CEOの危機管理アドバイザリーボードメンバー
バークレイズ(英国系コングロマリット)
2011年~2022年:BCP専任としてコングロマリット各社のAll Hazard BCPを推進 。また、金融財政事情研究会と協働で金融機関全般のBCPの底上げを行い、業界横断BCP演習を推進。
名古屋工業大学
2022年~2023年:研究員としてタイ国のエリアBCPを支援
2023年~現在:客員教授として情報処理推進機構(IPA)で中核人財育成プログラムなどを担当
内閣府
2011年~2012年:「首都直下地震に係る首都中枢機能確保検討会」特別委員
著作
1999年:「BCP PLAN GUID(英文書籍)」米国にて出版
2009年:「パンデミック・プラン・ガイド」(日経BPより出版)
2013年:「銀行窓口の法務対策4500講」(金融財政事情研究会より出版)
その他
2018年:英国大使館の要請で「都市型洪水」に関する研修を実施
国際学会、国内フォーラムなどでの研究発表多数
- 形式
- リアルな会場で、座学による基本的な枠組みの理解と1組3~5人程度のグループによるワークショップ、ディスカッションによる気づきと落とし込みで演習運営者に求められる実践的なスキルを身につけていただきます。
- テキスト
- オリジナル資料および演習で使用する各種テンプレート(データ提供)