異常気象による大規模災害が頻発し、その被害がますます甚大になっている昨今、企業や組織における事業継続力が大きく問われています。気候危機の時代を迎えている今、私たちに求められている備えや対策とはどのようなものなのでしょうか。

情報化社会に安全と信頼を提供する「昭電」と危機管理の専門メディアである「リスク対策.com」が、近年激化する自然災害をはじめ、セキュリティの脅威やIoTによる監視管理から見えてきた課題など、企業として必要とされるこれからのBCP対策における新たなスタンダードを徹底解説いたします。

13:00 セッション1 基調講演

異常気象の常態化にどう立ち向かう?気象予報士の目線から見えてくるリアルな備えと対策

相次ぐ大雨や連日の猛暑など、日本はもちろん世界的にも報道されているとおり、異常気象による災害が各地で頻発しています。それらが収束する気配は全く見られず、被害の深刻さは増すばかりです。今後も異常気象によるリスクの増大は避けることができない中、「記録的」や「これまでに経験したことがない」という言葉が常態化している時代を生きている私たちにとって必要な備えと対策とは。

本セッションでは、昨今の気象状況の大きな変化を振り返りながら、異常気象が起こる原因や気象災害の対策について詳しく解説いたします。

気象予報士

森田 正光氏

1950年名古屋市生まれ。財団法人日本気象協会を経て、1992年初のフリーお天気キャスターとなる。同年、民間の気象会社 株式会社ウェザーマップを設立。親しみやすいキャラクターと個性的な気象解説で人気を集め、テレビやラジオ出演のほか全国で講演活動も行っている。2005年財団法人日本生態系協会理事に就任し、2010年からは環境省が結成した生物多様性に関する広報組織「地球いきもの応援団」のメンバーとして活動。環境問題や異常気象についての分析にも定評がある。
株式会社昭電 常務執行役員 事業推進部長

加藤 雅也氏

1987年 株式会社昭電 入社。約20年間、日本IBM様、流通サービス分野ユーザー様、金融業界のお客様へデータセンター設備、ネットワーク構築の営業職に従事。2006年 コンピュータベンダー・SIベンダー・金融業界担当の営業部長としてITインフラBCP対策構築の提案、提供を主導。2008年 事業推進部長に就任、全社企画・営業・生産部門を統括。2015年 常務執行役員に就任、現職。
13:55 セッション2 雷害対策

BCPにおける雷害対策のトレンドと事例紹介洋上への展開が進む風車の健全性維持手法

風力発電は水力、太陽光発電と並んで、再生可能エネルギーの主要発電方法として世界的な拡大が進んでいます。しかしながら、日本において風況の良い場所は、落雷が多い場所と重なる場合が多く、日本特有の冬季雷は高い建物に集中して落雷が発生する特徴を有しており、風車にとって天敵となっています。このような背景から、日本における風力発電事業においてもBCPの策定は重要となっており、特に近年展開が進んでいる洋上風力は陸上から見にくく、移動もしにくい状況にあります。本セッションでは、洋上を含めた風力発電システムの健全性維持のためのモニタリングシステム技術向上の重要性について例を挙げて説明します。また、雷害対策事例紹介としてSPDの状態を遠隔監視し交換のタイミングを通知することで点検の省力化するSPD故障検知システムや、落雷を検出するセンサーや落雷電流の観測システムを併用することで、SPDの効果検証、対象施設の落雷環境の分析などを紹介します。

中部大学 工学部 教授

山本 和男氏

現在は、中部大学工学部電気電子システム工学科 教授。学生の時に風力発電システムの雷害対策に関する研究を始め、20年以上研究を継続している。風力発電システムのほか、航空機、鉄道システム、自動車等の雷害対策に関する研究も並行して行っている。近年は、「電気学会 風力発電設備の耐雷健全性維持技術と法規制・規格調査専門委員会」委員長や「経済産業省 新エネルギー発電設備事故対応・構造強度ワーキンググループ」委員なども務めている。
株式会社昭電 執行役員 技術開発部長

柳川 俊一氏

株式会社昭電、テクノセンタ勤務。主として雷害対策の製品開発、技術研究に従事。雷被害の調査・解析・検討に基づき、新製品の研究開発に携わっている。電気学会、電気設備学会、電子情報通信学会、日本信頼性学会等会員。2012年発明大賞発明功労賞受賞(日本発明振興協会)。2013年文部科学大臣表彰科学技術賞受賞。2015年星野賞受賞(電気設備学会)。
株式会社昭電 雷対策システム部 次長

鈴木 淳一氏

1989年 株式会社昭電 入社。品質保証部門を経験ののち、1998年より雷害対策の製品開発に従事。2016年発明大賞発明功労賞受賞(日本発明振興協会)。
14:45 セッション3 地震対策

地震予知は難しい!だからこそ考えるべき
レジリエンス向上への取組みと注意点

近い将来、高い確率で起こると予想される南海トラフ地震や首都直下地震などの大規模地震。その切迫性は高まっていますが、ピンポイントでいつ起きるか?予測は非常に困難です。ただ、起きる前に対策を施しておけば被害を最小限に抑え、早期復旧に繋げることが出来ます。特に情報化社会の中で欠かせない情報通信インフラは、より高い安全性が求められます。本講演ではレジリエンス向上への取組みと、情報通信インフラの中枢部でもあるシステム機器の設置固定における注意点と対策をご紹介します。

埼玉大学 理工学研究科 環境科学・社会基盤部門 教授

齊藤 正人氏

1996年から財団法人鉄道総合技術研究所の研究員として耐震設計標準の大改訂に従事。2001年 埼玉大学助手を経て、2014年から現職。2012年 フィリピン大学客員教授、2014年から2020年まで埼玉大学レジリエント社会研究センター教授を兼任。免震構造に関する国際学術論文と発明多数。博士(工学)。
株式会社昭電 地震対策システム部 部長

村井 和男氏

1981年 株式会社昭電 入社。1986年 電力会社向けパケット交換機用免震装置の開発に従事。以降データセンタ向け床免震システムや通信機器の耐震対策製品、フリーアクセスフロア・複合機等の地震対策製品の開発に従事。2009年 成田工場長。2013年 地震対策システム部 部長兼務 現職。
15:35 セッション4 監視管理

小規模から大規模まで フィジカルセキュリティシステムに求められるこれからの監視運用

小規模から大規模まで、フィジカルセキュリティの統合監視プラットフォームであるGenetec社「セキュリティセンター」は、日進月歩で進化する監視カメラやセンシング技術、画像解析などとも柔軟に連携し続けることができるエコシステムです。その「セキュリティセンター」を、ファシリティ製品のメーカーでもあり、コンストラクターでもあり、ネットワークインテグレータでもある昭電が、自社製造のハードウェアあるいは自社エンジニアによるシステム設計・導入・工事といったサービスを組み合わせ、顧客の監視運用に、より実効性の高いシステムとしてご提供します。本セッションでは、「セキュリティセンター」をプラットフォームに据えた監視カメラシステムと入退管理システムや画像解析システムの連携によるフィジカルセキュリティシステムについてご紹介します。

ジェネテック・ジャパン株式会社 カントリーマネージャー

室川 豪氏

14年間、システムエンジニアとして、Unix、Windowsシステムをベースとしたインフラシステム構築を担当。ITセキュリティ製品の営業に2010年より従事。2017年よりジェネテック・ジャパンにて、物理セキュリティ営業に携わる。2019年より日本国内の営業を統括、2021年よりカントリーマネージャを務め、日本マーケットを担当。
株式会社昭電 執行役員 情報機器システム部長(兼 技術ソリューション推進室長)

八木 祥人氏

1986年 昭電 入社。情報機器システム部でネットワークSEとして、モデム・TDM等の伝送機器でのネットワーク構築から、音声/映像システムも含めたIPネットワークのデザイン・構築にも従事。2004年 同部部長に就任。2015年 執行役員。2016年 技術ソリューション推進室長を兼務、昭電の持つ各種技術を複合化ソリューションとして創出する役割を担い活動。
総合ファシリテーター
リスク対策.com 編集長

中澤幸介

2007年に危機管理とBCPの専門誌「リスク対策.com」を創刊。数多くのBCPの事例を取材。内閣府プロジェクト「平成25年度事業継続マネジメントを通じた企業防災力の向上に関する調査・検討業務」アドバイザー、「平成26年度地区防災計画アドバイザリーボード」、熊本県「熊本地震の対応に係る検証アドバイザー」。
2022年9月16日 13:00~16:15 配信
受け付けは終了しました

< 開催概要 >

配信日時 2022年9月16日 13:00~16:15 予定

参加費  無料

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