2018/11/22
トヨクモ株式会社
電話での安否確認との違いって?
芦埜:森さん、今日は宜しくお願いします。入社して1週間ほど経ち、安否確認サービス2の機能については大体分かってきたんですけど。正直、電話やメールで安否確認を行うこととの違いが、まだ上手く自分の中に落ちてきてなくて。
森:わかりました。では今日は、そのあたりを中心に話していきましょう。
芦埜:まず最初に疑問に思ったのが、電話での安否確認との違いです。災害時はなんとなく繋がりにくくなるんだろうなぁという印象なのですが、実際、東日本大震災の時ってどうだったんでしょう?
森:NTTドコモの発表では、携帯電話の音声用交換機は通常の2倍程度の負荷に耐えられるように設計されていますが、東日本大震災時は通常の50〜60倍の負荷がかかり、最大で80〜95%の音声通信制限をおこなったとされています。対して、パケット通信は高効率の通信方式である為、ほとんど規制が行われませんでした。
メーリングリストでの安否確認じゃダメ?
芦埜:なるほど。たしかに熊本地震や大阪北部地震の際も、電話は繋がらなかったと聞きますしね。では、効率の良いパケット通信を使ったメールはどうなのでしょう?
森:電話よりは幾分かマシです。ただ、メールはパケット通信の他にキャリアなどのメールサーバーが混み合うリスクがあります。例えば、元旦の「明けましておめでとう」メールなんかでもそうですよね。0時ピッタリに送ったつもりが、数時間後に相手に届いたなんてことを経験したことがある方も多いんじゃないでしょうか。このように、パケット通信が規制されていなくても、メールサーバーが混みあえば、メールが遅延する可能性はあるんです。
芦埜:よくわかりました。でも、メールという通知手段を用いているのは、トヨクモの安否確認サービスでも同じですよね?
森:はい、同じですが自動送信の有無が大きく明暗を分けます。以前掲載された記事にもある通り、通信トラフィックは発災後30分〜1時間後にピークを迎えます。当社の安否確認サービスは、発災後30分以内に自動送信を完了することを目標としていますので、ピークに達する前に送信を完了させることが可能です(自動配信実績)。今年に入ってからは、月間300億通以上のメールを配信しているSendGridというシステムに置き換えたので、配信能力が格段に上がりました。
芦埜:たしかに、自動送信機能があれば休日や夜間、通勤途中に災害が起きてもちゃんと安否確認メールが配信されて、迅速に安否確認ができそうですね!あ、でも回答する時に混み合っていたら、結局意味ないんじゃ…。
森:そこは問題ありません。当社のサービスはメール返信で回答する形ではなく、メールに自動挿入されるURLにアクセスして、設問フォームに回答することで安否状況の回答が可能です。専用のスマートフォンアプリを利用すれば、メールアドレスの登録すら必要ないので、通知の受け取りから回答まで、インターネット標準技術だけで完結できます。
安否確認サービスのサーバーは大丈夫?
芦埜:でも、安否確認サービス2も、当然サーバー上にシステムが構築されていますよね?アクセスが集中して使えなくなることはないんですか?
森:当社のサービスは、世界最大のクラウドサーバーである、アマゾン ウェブ サービス(AWS)のサーバー上に構築されています。サーバーの拡張が容易にできるクラウドサーバーの特徴を最大限に活かし、アクセスの負荷に応じて自動拡張(オートスケール)するシステムとなっているため、急激なアクセス増加にも対応できます。さらに、災害を検知して自動送信を行なった段階でサーバーの拡張を始めていますので、最初からストレスなく利用していただくことが可能となっています。
芦埜:自社でサーバーを構えている場合、顧客やアクセスが増加したからって、簡単に増設できるものではないですもんね。
森:そうですね。その点、当社のようにクラウドサーバーであれば必要に応じて増やせる反面、平時は必要最小限のコストしかかからないということもあり、初期費用無料かつ1社6,800円〜で利用いただけるようになっていて、多くのお客様に選ばれています。
芦埜:そういうことだったんですね。なんでこんなに価格差があるのだろうと思っていましたが、これで納得できました。
森:システムの堅牢性が高いだけでなく、シェアNo.1のグループウェアを踏襲したデザインや、直感的な操作ができるという点も、導入していただく大きな理由になっています。最近では多言語表示に対応して、より幅広い活用ができるようになりました。
芦埜:英語での表示は、多く要望をいただいていたんですよね。私もこれから、もっと安否確認サービスについて知っていきたいと思います。この記事をご覧の皆さまも、ぜひ30日間の無料トライアルをお試し下さい!
トヨクモ株式会社「安否確認サービス2」の過去の記事はこちらから。
■過去の記事はこちら
◆ユーザー情報のメンテナンスを捨てて、管理を楽にする。
トヨクモの安否確認サービス2は大規模組織にも
対応した進化型の安否確認システムです。
http://www.risktaisaku.com/articles/-/6413 (2018年6月11日)
◆大阪北部地震、発生直後に890倍のアクセス
地震発生直後に、とあるページへのアクセスが急増。
混乱のさなか、企業の防災担当者がとった行動とは
http://www.risktaisaku.com/articles/-/7333 (2018年7月17日)
◆354社、83,806人が参加した防災訓練。
全国のさまざまな業種、規模の企業や団体が参加した
初の試みとなる一斉訓練。
安否確認にかかった時間などを公開。
http://www.risktaisaku.com/articles/-/10530 (2018年9月26日)
(了)