※開催終了

開催趣旨

「災害に備えて会社で備蓄をしていますか?」と聞かれたら、今なら多くの人が「はい」と答えるでしょう。でも「あなたの家庭では?」と聞かれたらどうでしょう。 どのくらいの方が胸を張って備蓄をしていると答えられますか? あるいは、「会社で備蓄されている物は何が何日分あるか分かりますか」「全社員が困らないと言えますか」と聞かれたら?

解決できているようで、実はまったく解決ができていない問題が「備蓄」だと思います。

2013年4月から施行された東京都帰宅困難者対策条例では、事業者に対して、従業員の3日分の水や食料の備蓄に努めることを義務化しました。昨年東京都が行ったアンケートでは、3日分の水を備蓄している事業所が41.8%、食料品が43.3%、災害用トイレが29.9%とその成果は着実に現れているようです。しかし、 災害は勤務時間中に起きるわけではありません。自宅でも最低家族の3日分、あるいはそれ以上の備蓄が求められます。また、年齢や持病、家の構造などによっても備蓄品の内容は異なってくるはずです。「本当にこの備蓄で3日間生活できるの?」「家族は大丈夫?」「会社は私のことまで考えて備蓄をしてくれているの?」 こんな問題意識を共有させていただきたく、本サミットを開催させていただくことにしました。

きっと新たな気付きがあるはずです!参加無料ですので、たくさんの方に、このイベントをご案内ください!会場でお待ちしております!

開催概要

■開催日時:2015年5月25日月曜日 13:00~18:00(受付開始12:00~)
会場:四谷区民ホール
住所:東京都新宿区内藤町87 四谷区民センター9F
■主催:リスク対策.com事業部
定員:450人(先着)
■参加費:無料(事前登録制)
資料:3000円(希望者のみ販売)
     4000円(☆セットでお得! 防災ハンドブック2016年版(1296円相当)とセット)

★防災ハンドブックとは?


阪神・淡路大震災から20年、東日本大震災から4年。首都直下地震や南海トラフ巨大地震など、明日起こるかもしれないさまざまな災害に対して、日ごろから備えておく必要があります。防災訓練や企業防災マニュアルなどに最適な携帯できる「防災手帳」です。

⇒詳細ダウンロード

講師紹介

東京都 総務局総合防災部 事業調整担当課長 森永健二氏

1992年4月入都。以降、水道局、財務局で財務・予算関連業務等を中心に担当し、1995年1月に兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)で現地支援業務に従事。2005年4月総務省自治財政局に出向、2012年4月千代田区コミュニティ振興課長、2014年4月から総務局総合防災部事業調整担当課長。

森ビル株式会社 震災対策室事務局事務局長代行 日向真一郎氏

1997年入社。ビル、マンション管理業務を経験し、2013年より震災対策業務に従事。1400人の社員と、オフィスワーカー、住宅居住者、帰宅困難者、近隣町会の安全を確保するため震災訓練や備蓄品管理を中心に業務に携わっている。また、防災士として地域の防災協議会(訓練)にも参加し、港区地域全体での防災活動に取り組んでいる。

一般財団法人都市防災研究所上席研究員・日本災害食学会副会長 守茂昭氏

1955年生まれ。1984年東京大学工学部卒業後、株式会社EX都市研究所に入所し、高度情報通信都市・計画シンクタンク会議事務局長に就任。1994年より日本都市計画家協会事務局長を兼務、更に1998年より都市防災研究所事務局長を兼務し、2011年より現職。首都圏をはじめ、全国各地の都市災害に関する研究および防災対策の立案に従事。

アウトドア流防災ガイド あんどうりす氏

阪神大震災被災体験とアウトドアの知識を生かし、2003年より全国で講演活動を展開。毎日のカバンを防災仕様にというアイデアを提案。子育てグッズと防災グッズをイコールにするアウトドア流の実践的な内容が好評で、親達の口コミで全国に広まり、年間100件以上の講演を実施している。モンベルの布オムツのアイデア提供&開発協力にも携わる。
著書に「自然災害最新サバイバルBOOK」(枻出版社)、「震災を生き延びる100の知恵」(山と渓谷社)ほか。

株式会社ディスコ BCM推進チームリーダー 渋谷真弘氏


株式会社ディスコの防災・BCPリーダー。ユニークな発想と実行力で同社グループ全体の防災・事業継続力を高め、社外からの講演・講師依頼なども多い。同社は国内で初めて事業継続マネジメントシステムの国際規格であるISO22301の認証を取得している。

甲南女子大学名誉教授・日本災害食学会顧問 奥田和子氏

甲南女子大名誉教授。広島大学教育学部卒業。米国カリフォルニア大学バークレー校栄養学科客員研究員、英国ジョーンモアーズ大学食物栄養学科客員研究員を経て、現職に至る。
学術博士。専門分野は食生活デザイン論、災害・ 危機管理と食など。

株式会社インターリスク総研 災害リスクマネジメント部安全文化グループ
  上席コンサルタント 小山和博氏

インターリスク総研災害リスクマネジメント部安全文化グループ上席コンサルタント。1998年慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、流通・サービス、会計事務所を経て2007年より現職。専門領域は、企業及び官公庁の危機管理計画、業務継続計画、感染症対策など。

プログラム

13:00~13:10 開会あいさつ
13:10~14:10

行政ができることは限られています!  
帰宅困難者対策の現状と企業の防災備蓄への期待
東京都 総務局 総合防災部 事業調整担当課長 森永健二氏
→プロフィール

東京都が進めている帰宅困難者対策の現状の成果と課題、企業への期待などについてご発表いただきます。森永様ご自身の防災の取り組みや過去の震災の経験談なども交え、組織において、家庭において、そして地域において、日頃から備えておくべきことについてお話いただきます。

14:10~14:20 出展企業プレゼンA
14:20~14:50

20万食、1万人分の備蓄方法  
逃げ込める街 森ビルの挑戦~ スペースの有効活用、期限管理、利便性確保等について~
森ビル株式会社 震災対策室事務局事務局長代行 日向 真一郎氏
→プロフィール

逃げ込める街をコンセプトに六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズなどの開発を進める森ビルに、備蓄のスペース活用や期限管理の方法、利便性を確保する工夫などについて紹介していただきます。ハード面だけでなく、災害時に従業員一人ひとりが動けるようにするための教育・訓練の手法などについても発表していただきます。

14:50~15:00 出展企業プレゼンB
15:00~15:30

これからは「試し食い」のための防災備蓄!
コンセプトから変えなければ防災備蓄は機能しません
一般財団法人都市防災研究所上席研究員・日本災害食学会副会長 守茂昭氏
 →プロフィール

防災備蓄の最大の問題点は、管理など面倒なことを誰もしたくないということ!ですから「数だけ揃えればいい」というような安易な備蓄が生まれ、結果、美味しくない、食べたくない、さらに管理もしたくないという悪循環に陥ります。このサイクルを変えるのが「試し食い」をするための備蓄!防災備蓄を根底から変える発想について、発表していただきます。

15:30~15:50  休憩
15:50~16:20

アウトドア知識を生かした効率的な防災備蓄
企業活動を支えるのは家庭の防災!
アウトドア流防災ガイド あんどうりす氏
 →プロフィール

組織の危機管理担当者だからといって、その知識をそのまま家庭に役立てられるわけではありません!
家庭を支える奥様はしっかり災害時の対応を心得ていますか?組織と違い、家庭では、より長期間、生き抜ける防災サバイバル技術が必要になります。そこで役立つのがアウトドアの知識! 家庭防災を劇的に変えるさまざまな工夫をご発表いただきます。

16:20~16:50

ポップコーンで健康も管理!各フロアで効率的な備蓄
ディスコが考えた「機能する」防災備蓄!
株式会社ディスコ BCM推進チームリーダー 渋谷真弘氏
 →プロフィール

備蓄はしているものの場所を取りすぎる、取りに行くのに時間とかなりの体力がいる、食料が足りない、などの課題はありませんか? どうやれば必要なものを取りに行きやすいのか、どんな食料が必要なのか、そもそも従業員一人ひとりに備蓄をさせるためにどのような工夫が必要なのか。防災・BCPに全社的に取り組むディスコに、同社の様々な工夫を発表していただきます。

16:50~17:00 出展企業プレゼンC
17:00~17:30

発想の転換を迫られる災害食
3つの視点から見た問題提起
甲南女子大学名誉教授・日本災害食学会顧問 奥田和子氏
 →プロフィール

大災害が発生した場合、最も混乱に陥るのは直後3日間の食料と飲料水の不足。内閣府が公表した被害想定の最終報告(2013)では、発災後3日間で食料3200万食、飲料水4800万リットルが不足する見通しとされている。
本セッションでは①水の常識は非常識-1日3リットルの固定概念の一掃②日本の最高自給率100%である米(加工品)の有効利用③災害弱者向け災害食ー以上3つの視点で災害食の常識を逆転させる新たな『食の備え』についての考え方を解説いただきます。

17:30~18:00

これが備蓄の最大効率化術!
行政の備蓄用品と企業の備蓄用品
インターリスク総研 災害リスクマネジメント部安全文化グループ
上席コンサルタント 小山和博氏
 →プロフィール

行政の防災用品の配備最適化プロジェクトから得られた知見について発表していただきます。コストやスペースが限られる中、人口密度や地区の特性に応じて備蓄用品を変える手法はどのようなものでしょうか。現状の備蓄の課題と解決策、行政の備蓄傾向などについても発表いただきます。

※プログラム及びタイトル・概要は、講師都合等により変更になる可能性があります。
※著しい悪天候や感染症の流行など、参加者に危険を及ぼす恐れがあると主催者が判断した場合、カンファレンスの開催を中止する場合がございます。その際は、前日の夕方までにメールにてお知らせします。
※お客様による 講演中の動画撮影、写真撮影、録音は全てご遠慮いただいております。


本サミットに関するお問合せ      
新建新聞社 リスク対策.com事業部 防災備蓄サミット開催事務局
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-27 剛堂会館ビル5F
TEL 03-3556-5525
E-mail:risk-t@shinkenpress.co.jp