2013/10/09
セミナー・イベント
~グループ企業、サプライチェーンのBCPをどう考えるか~
企業向けのリスク管理ソリューションを提供するインフォコム株式会社は9月13日、東京都内で「プロフェッショナルが事例に基づき語る集中セミナー~グループ企業、サプライチェーンのBCPをどう考えるか~」と題したセミナーを開催した。冒頭、主催者のインフォコム株式会社サービスビジネス営業部長の吉川実氏から、B to Bで活用できる経営ソリューションをはじめ、同社が提供するさまざまな企業向けサービスなどが紹介された。
■開催日/2013年9月13日(金)
■会場/東京コンファレンスセンター(東京都港区)
■主催/インフォコム株式会社
■協力/リスク対策.com編集部
企業向けのリスク管理ソリューションを提供するインフォコム株式会社は9月13日、東京都内で「プロフェッショナルが事例に基づき語る集中セミナー~グループ企業、サプライチェーンのBCPをどう考えるか~」と題したセミナーを開催した。冒頭、主催者のインフォコム株式会社サービスビジネス営業部長の吉川実氏から、B to Bで活用できる経営ソリューションをはじめ、同社が提供するさまざまな企業向けサービスなどが紹介された。
■グループ企業、サプライチェーンも含めたBCPの考え方
ニュートン・コンサルティング 代表取締役社長 副島 一也 氏
最初に登壇した、ニュートン・コンサルティング 代表取締役社長 副島一也氏からは、「グループ企業、サプライチェーンも含めたBCPの考え方」をテーマに、同社がグローバルに取り組むBCP活動やコンサルティングを紹介に続いて、現在取り組んでいる「グループ連係によるBCP構築事例」が紹介された。
その具体例として、地方自治体、企業、国の3つのケースを話題に取り上げ、地方自治体の例としては東京都BCP策定支援事業の一環である東京都トラック協会の課題解決に向けたステップを追っての取り組み方が解説された。また、企業の例としては、豊田通商の策定ではなく継続活動を重視したケースが、理想的な取り組みとして紹介されている。
国としての取り組みとしては、経済産業省の「事業競争力強化モデル事業」で行っている、地域・業界・サプライチェーン等のグループ単位で行う大がかりなケースが紹介された。
講演の最後には、BCPの取り組み方に対して「利害の不一致が仮にあったとしても、できるところから取り組みを開始することが重要」と結んでいる。
■BCP見直しの動向と安否確認のあり方
リスク対策.com編集長 中澤 幸介 氏
続いて、弊誌編集長の中澤幸介が「BCP見直しの動向と安否確認のあり方」をテーマとして、東日本大震災後のBCP見直しの動向と安否確認の課題などを、取材等を通してつかみ取った具体的な事例をもとに紹介した。
前半のBCP見直しについては、具体的なサプライチェーンの対策例を挙げ、3.11時の調達手段などがどのように行われ、どのような課題が潜んでいたかを考察。さらに、そこから導き出された「リスク管理」「購買体制」「在庫確保」のメリット・デメリットが披露され、目的と費用対効果を考えた最適化の提案が行われた。
後半の安否確認のあり方に対しては、山積する課題をまず取り上げ、取材者の視点で疑問点や目的の明確化を訴えた。そこでは、「どのような事態で安否確認が必要か」「誰が誰に対して行うのか」「どのような手段が最良か」「いつまでに行うのか」「何を確認し報告するのか」といった、実際に即した対応策が提案され、併せて現状でのサービスやソリューションも紹介された。
■なぜBCPの初動に差が出るのか -グループBCP事例をもとに考える
~選ばれる安否確認システム、その理由~
インフォコム株式会社 防災士・事業継続管理者 危機管理担当 高橋 克彦 氏
最後に主催者のインフォコム㈱危機管理担当の高橋克彦氏が「グループBCP事例から見たベストな安否確認システム」を提案。東日本大震災の時に、BCPの初動に差が出た原因として「つながらない安否確認システム」の存在を挙げ、危機管理の問題点を指摘するとともに、同社がサービスを提供している「エマージェンシーコール」が、輻輳制御の中なぜ機能したのかを解説した。
特に、輻輳制御を回避する2拠点連携システムと危険分散のためのマルチメディア対応が、災害時にいかに効果的かの紹介と、BCPとの連携の必要性の説明から、今後の災害対策に対する安否確認の重要性が強く感じられた。
また、インフォコムの事業ビジョンのステップアップ計画も示され、加えて被災地・宮城県で展開されているBCPからDCP(地域継続計画)への取り組みと、被災地復興に対する同社の社会貢献についても紹介された。
<お知らせ>
東京で大好評のセミナーを神戸・名古屋で開催します。
インフォコム㈱主催 BCP事例紹介セミナー
10月18日に神戸、11月15日に名古屋で開催
【開催日程】
◎神戸会場
・日時:2013年 10月18日(金)15:00~17:00 (受付開始:14:30)
・会場:三宮研修センター
(兵庫県神戸市中央区八幡通4丁目2-12 FRⅡビル ※神戸市役所東正面)
・参加費:無料(定員20名)
◎名古屋会場
・日時:2013年 11月15日(金)15:00~17:00 (受付開始:14:30)
・会場:プライムセントラルタワー
(愛知県名古屋市西区名駅二丁目27番8号 名古屋プライムセントラルタワー13階)
・参加費:無料(定員:30名)
【セミナープログラム】※両会場共通
プログラム① 40分
緊急連絡/安否確認システム「エマージェンシーコール」とは?
~東日本大震災で高い成果を実証~
サービスご紹介&デモンストレーション
プログラム② 70分
事業継続計画策定事例のご紹介
~BCP策定ポイントを分かり易くご説明~
セミナーの詳細や参加申込は下記WEBサイトでお願いします。
http://www.infocom-sb.jp/
セミナー・イベントの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
-
動きやすい対策本部のディテールを随所に
1971年にから、、50年以上にわたり首都圏の流通を支えてきた東京流通センター。物流の要としての機能だけではなく、オフィスビルやイベントホールも備える。2017年、2023年には免震装置を導入した最新の物流ビルを竣工。同社は防災対策だけではなく、BCMにも力を入れている。
2024/04/12
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方