2018/03/06
防災・危機管理ニュース
株式会社ゼネラルパートナーズは5日、今年で2011年の東日本大震災から7年、2016年の熊本地震から2年を迎えるにあたり、障害者約300人を対象に「防災に関するアンケ ート調査」を実施したと発表した。避難時・避難所での生活において、過半数が「障害による支障がある」と回答したほか、障害に関係する防災対策を行っている人は約3割、災害時に自治体や周囲の人に支援してほしいことがある人は4割などの結果が出た。
震災発生を仮定し、避難時に障害による支障があるかとの問いには、55%が「あると思う」と回答。避難所で生活する際、障害による支障はあると思うかとの問いでは、64%が「あると思う」と答えた。
障害に関係する防災対策を行っている人は26%で、「筆談用具や補聴器の電池を用意している(女性/40代/聴覚障害)」「障害により体温調節が難しいため、保温のためのエマージェンシーブランケットを用意している。その他に常用している薬1週間分、ヘルプカード、パンツ式紙おむつなども常備している(女性/50代/上下肢機能障害)」などの回答があった。
「災害時に、自治体や周囲の人に支援してほしいことがある人」は40%で、「音声だけでなく目に見えるようなアナウンスや、非常事態の際には声かけをお願いしたい(女性/40代/聴覚障害)」「筆談に協力してほしい(女性/40代/聴覚障害)」などの回答が寄せられた。
■ニュースリリースはこちら
http://www.generalpartners.co.jp/downloads/%E3%80%90Release%E3%80%91%E9%98%B2%E7%81%BD%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E8%AA%BF%E6%9F%BB.pdf
(了)
リスク対策.com:横田 和子
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/01/07
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/01/05
-
-
-
-
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方