燃料電池の外へ水素を漏らさず、万が一、燃料電池内で水素が漏れても、水素センサーや圧力センサーで検知して水素を遮断、換気して水素をためないという3重の安全構造になっている

ブラザー工業は22日、燃料電池市場に正式参入し、出力4.4kWの燃料電池「BFC4-5000-DC380V」を受注開始すると発表した。効率よく安定して発電量を確保できるため非常用電源として利用でき、IoTによるモニタリングで遠隔地から燃料状況や発電状況などを把握することが可能。燃料電池の外へ水素を漏らさない安全構造となっている。

一般的には水素と酸素が反応すると水と電気が発生し、燃料電池の性質上、水素の何割かは反応しきれず、反応しきれなかった水素は水と一緒に排出されるが、水素と水が混在した状態から水素のみ取り出し再利用することで、より効率の良い発電が可能になる。

水素と水が混在した状態から水素のみ取り出し再利用することで、より効率の良い発電が可能になる

この気液分離と水素循環システムにより、同じサイズの燃料電池と比較して2倍の電流量を発電することができ、安定発電が可能なため、非常用電源として有効。電力消費の高いモーターなどを稼働し急激に電力消費量があがった場合でも、蓄電池不要で素早く応答し、電力を供給することができる。

徹底的に安全性を追求した製品設計により、燃料電池の外へ水素を漏らさない。万が一、燃料電池内で水素が漏れても、水素センサーや圧力センサーで検知して水素を遮断、換気して水素をためないという3重の安全構造になっている。

また、IoTを使ったモニタリングサービスにより、遠隔地から燃料状況や発電状況などを把握することができるため、IoTが導入されていない既存の発電機と比べ、維持・管理の負担を軽減できる。

■ニュースリリースはこちら
http://www.brother.co.jp/news/2018/180222fc5kw/index.htm

(了)

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