写真撮影に応じるブルーイノベーションの熊田社長(中央)、大成の加藤専務(左)、ATRの坂野寿和・事業開発室担当部長(右)

ドローン事業を手がけるブルーイノベーションは24日、「ブルーアースプラットフォーム」(BEP)と呼ばれる複数のドローンやロボットを制御するプラットフォームづくりに注力すると発表した。国際電気通信基礎技術研究所(ATR)と共同で実施。倉庫や工場、やインフラ点検などの労働現場での安全性や効率性の向上を図る。

BEPは複数のドローンやロボットを協調・連携させ、業務を達成させるためのソフトウェアプラットフォーム。例えば倉庫でドローンが在庫を調べ、在庫管理ロボットが荷物を輸送、掃除ロボットが床を掃除するといった作業を効率よく行うことができる。また、高所点検など危険が見込まれる作業もドローンやロボットで安全に行うことも可能となる。

ブルーイノベーションはビル管理業の大成やNTT東日本と「T-FRIEND」と題した、屋内ドローンを用いたオフィス内での残業監視や警備サービスの開発も行っており、BEPをこのT-FRIENDにも活用する。

24日にブルーイノベーションは大成とATRの技術を利用するベンチャーへの投資を行っている、けいはんな学研都市ATRベンチャーNVCC投資事業有限責任組合(けいはんなATRファンド)を引受先とする第三者割当増資も発表。大成やATRとの協力を推進する。ブルーイノベーションの熊田貴之社長は東京都文京区の同社で行われた記者発表会で、「ドローンを通じた世界貢献を実現したい」と述べ、点検、警備、物流以外に教育やイベント・エンターテイメントへのBEP活用を目指す旨を説明した。

大成の加藤憲博・専務取締役は「ビルメンテナンスは労働集約型のビジネスモデルだったが、人材確保は困難となってきている。人とロボットのハイブリッドを目指す」とブルーイノベーションとの提携の意義を説明。また監視カメラも取り扱っていることから、警備ドローンとの連携や、不審者の動きのAI(人工知能)での解析なども行いたいとしている。

■ニュースリリースはこちら
http://blue-i.co.jp/release/atrnvcc.html

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http://www.risktaisaku.com/articles/-/4322

(了)

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