2017/12/04
防災・危機管理ニュース
警視庁は4日、東京・台東区の上野動物園でテロ対処合同訓練を実施。上野署や動物園関係者など約50人が参加した。赤ちゃんパンダ「シャンシャン」の一般公開や2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた警備強化の一環。車で突入し人質をとったテロリストの制圧や、車内の爆発物の処理の訓練を行った。
7月にオープンしたばかりの弁天門に車が突入。テロリストが日本刀を振り回しながら人質1人をとるという想定。警察犬によりテロリストを制圧し、人質をまず救助。その後、車内に不審物があることがわかり、X線装置で検査したところ、乾電池やリード線があり爆発物の可能性が高いと判断。ロボットで爆発物の入ったリュックを車外に出した後、爆発物処理班がマジックハンドで処理用の筒に入れ終了した。
上野署の中島政彦署長は「五輪まで1000日を切り治安は課題だ。テロ対策をとっていく。今月中旬(19日)にはシャンシャンの一般公開も始まる。(安全には)多くの人の目が必要だ」と訓練後に講評。上野ではシャンシャン誕生のほか、国立西洋美術館が世界遺産となるなど、観光客が増え、テロのソフトターゲットになる可能性もあることから、上野署では施設関係者と情報発信などテロ対策に取り組む。
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/17
-
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2024/12/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方