2017/09/15
ニュープロダクツ
三菱地所は8月31日、首都直下型地震の対策として、同社グループ関連の首都圏7物件に、測定した地震情報を設置施設間で共有することができる、株式会社ミエルカ防災が開発した地震計「ユレーマス」を設置したと発表した。迅速にエレベーターの非常停止制御を行うことが目的。同社独自の直下型地震情報伝達ネットワークを構築し、丸の内の高層ビルに地震情報を迅速に伝達することを目指す。
首都直下型地震の主な震源地となりうる断層に近い、サンシャイン60(東京都豊島区)、東久留米ショッピングセンター クルネ(東京都久留米市)、横浜ランドマークタワー(神奈川県横浜市)、酒々井プレミアム・アウトレット(千葉県印旛郡)、佐野プレミアム・アウトレット(栃木県佐野市)、御殿場プレミアム・アウトレット(静岡県御殿場市)の施設に地震計を設置し、各施設で測定された地震のP波情報を丸の内の高層ビルへ伝達する。このP波情報を基に、丸の内の地震情報伝達ビルで同エリアでの主要動到達予測時間と主要動の大きさを計算。予測された地震情報は、新丸ビルを始めとする丸の内エリアの4棟の高層ビルでエレベータの制御に活用され、大きな揺れに備えた非常停止に役立てられる。
同社は「気象庁からの緊急地震速報を活用しているが、このネットワークと併用することにより、丸の内の地震情報の確度・伝達速度の向上が期待される。ビルの高層化が進むなか、丸の内エリアの安心・安全のために、首都圏一円のグループの多様な事業を生かした防災体制を築き、さらなる防災力強化に取り組んでいく」としている。
■ニュースリリースはこちら
http://www.mec.co.jp/j/news/archives/170831_jishinnet.pdf
(了)
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リスク対策.com:横田 和子
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