2017/08/04
ニュープロダクツ
株式会社ミューチュアル・エイド・セオリー(有馬朱美社長)は、「Guardian(ガーディアン)72」と題した災害時の備蓄品を詰め合わせたボックスの配送事業を行う。企業などからの寄付や、CSR対策費・防災対策費などで備蓄品ボックスは購入され、全国の備蓄倉庫に保管し、発災時は72時間以内に近隣備蓄倉庫より避難所に届ける。
ボックスには食料品や水、Tシャツなど衣類、衛生用品など生活に役立つものを概ね1人向けに3日分詰め合わせる。通常時は備蓄倉庫に保管され、災害発生時に、既に1箱に詰められている「Guardian72BOX」が避難所に届けられる。コストは1箱あたり2万円で、地域密着型の倉庫業・物流業経営者が主となっている倉庫業青年経営者協議会の防災無線ネットワークがキッティング・保管・配送を行う。
「Guardian72」の事業化にあたっては三井生命保険が支援し、ミューチュアル社と他社をマッチング。有限責任監査法人トーマツがガバナンスを見て透明性を高め、カゴメが商品提供やボックスに入れる商品のアドバイスなども行う。カゴメは野菜ジュースやスープといった「野菜の保存食セット」で防災安全協会による第1回日本災害食大賞の機能性部門優秀賞を2016年に受賞した。ジュースは5.5年、スープは4年賞味期限がある。経営支援NPOクラブは運営で協力する。
ミューチュアル社では18日までボックスに入れる商品を募集。23日に審査会を行い、9月に配送体制を始動させる。
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:斯波 祐介
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
能登の二重被災が語る日本の災害脆弱性
2024 年、能登半島は二つの大きな災害に見舞われました。この多重被災から見えてくる脆弱性は、国全体の問題が能登という地域で集約的に顕在化したもの。能登の姿は明日の日本の姿にほかなりません。近い将来必ず起きる大規模災害への教訓として、能登で何が起きたのかを、金沢大学准教授の青木賢人氏に聞きました。
2024/12/22
-
製品供給は継続もたった1つの部品が再開を左右危機に備えたリソースの見直し
2022年3月、素材メーカーのADEKAの福島・相馬工場が震度6強の福島県沖地震で製品の生産が停止した。2009年からBCMに取り組んできた同工場にとって、東日本大震災以来の被害。復旧までの期間を左右したのは、たった1つの部品だ。BCPによる備えで製品の供給は滞りなく続けられたが、新たな課題も明らかになった。
2024/12/20
-
企業には社会的不正を発生させる素地がある
2024年も残すところわずか10日。産業界に最大の衝撃を与えたのはトヨタの認証不正だろう。グループ会社のダイハツや日野自動車での不正発覚に続き、後を追うかたちとなった。明治大学商学部専任講師の會澤綾子氏によれば企業不正には3つの特徴があり、その一つである社会的不正が注目されているという。會澤氏に、なぜ企業不正は止まないのかを聞いた。
2024/12/20
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2024/12/17
-
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方