2016/09/27
誌面情報 vol56
約1年半前に長野県白馬村で地震が起きました。その風評被害対策として何をしてどう感じたかを中心にお話しします。まず白馬村について。北アルプスの3000m級の山々が間近に見えてとても素晴らしい山岳景観を持っています。
そしてその麓に農産地帯が広がっていまして、そこに我々が住んでいるという状況です。私は移住者ですが、四季は4つではなくてもっともっと細かく分かれていると感じるほど、四季折々の魅力ある地域です。
一番の収入を見込める季節である本格的な冬を前にして起こったのが、2014年11月22日の神城断層地震です。この地震はマグニチュード6.7、最大震度6弱で幅広いエリアが揺れました。
長野県白馬村よりも1つ北側の小谷村や東側の小川村、長野市で最大震度が記録されました。白馬村は地盤が固いのか震度5強でした。ですが、信州大学の調査グループがその後に地盤などを調査して、「白馬村の堀之内地区は、震度6強であったであろう」と発表しています。
たくさんの倒壊家屋があり大きな被害が日本全国に流れ「白馬村は大変」ということが世の中に出回りました。倒壊したところもありますし、断層がズレて段差ができたところもあります。山も崩れました。
大きな被害が発生したのは堀之内地区、三日市場地区で、白馬村内でも東側の地区です。ところが、堀之内地区から西へ、直線距離で5kmも離れていないところに私の家はありますが、棚の上の瓶が1本倒れただけでした。
そのくらいこの地震は村の中で東側に被害が集中し西側はあまり被害が出なかったという特徴がありました。人的被害は重傷3人軽傷20人で、死者が出なかったことも大きなポイントです。家屋被害は、たった539棟でした。
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