2022/11/01
ニュープロダクツ
ニチコン株式会社は、太陽光発電設備で発電した電力を直流/交流変換を介することなく高効率で電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動車(PHV) に充電し、災害などによる停電時には、蓄電池やEV・PHVに貯めていた電力を非常用電源として活用できる「DCリンク型産業用蓄電システム」の販売に力を入れている。
夏に続き、今冬も電力のひっ迫が予想されているが、再生可能エネルギーと蓄電池システムを用いることで、節電だけでなく、経済効果、防災、エコロジーの効果を同時に得られるのが最大の特長。電力使用量の多い企業においては、通常時は電力のピークシフト、ピークカットを行うことで、商用電力の使用量を抑え、電気料金の削減を図ることも可能になる。
電力の使用量の削減と、ガソリン車からEV・PHVへの切り替えが進めばCO2排出量を削減でき、企業イメージの向上にもつながる。
蓄電池の性能は業界最高水準の充放電サイクル(2万回)を誇る。発煙・発火の可能性が極めて低いチタン酸リチウムイオン電池を採用しているため高い安全性を実現した。また、蓄電率は0~100%の範囲で電池を無駄なく使用できるという。
太陽電池・定置用蓄電池・車載蓄電池間は、エネルギーロスの少ない直流給電が可能で、蓄電システム-EV・PHV間で交流給電に比べて最大7%の効率改善が期待される。本システムの導入に際しては、環境省補助金を適用することも可能だという。
【主な特長】
・20kW のハイブリッドパワーコンディショナを搭載し、各社の太陽光パネルと直接接続が可能。
・標準 29.8kWh の蓄電池を搭載。施設の規模に合わせて、計 104.3kWh まで増設が可能(14.9kWh 単位)。
・太陽電池、定置用蓄電池、車載蓄電池の間でエネルギーロスの少ない直流給電が可能。蓄電システム-EV・PHV 間で、交流給電に比べて最大 7%の効率改善。
・車載蓄電池から三相・単相特定負荷に給電可能。EV・PHV を蓄電池として活用することで、停電時に長時間の給電が実現。
・蓄電システム 1 台に対して V2X は 3 台まで接続可能。
・使用環境や要望に合わせて 10/20kVA のスコットトランスを選択、接続盤内に内蔵が可能。
・環境省の「平時の省 CO2 と災害時避難施設を両立する直流による建物間融通支援事業(二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金)※1」の対象設備※2。
※1 令和 2 年度~6 年度の実施が予定されている。補助金の名称・内容・実施期間等は変更となる可能性がある。
※2 補助対象とするためには、蓄電システムと V2X を事業所内の複数建物間に渡って設置する必要がある。
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
医療機能の維持を可能にした徹底的なハード対策非常時の代替ライフラインはチェック表で管理
元日の能登半島地震で激震に襲われた恵寿総合病院では、地震後も業務を止めることなく、充実した医療を提供し続けた。10年をかけて整備してきた、徹底的なハードとソフト対策のおかげだった。
2024/05/20
-
目まぐるしい状況変化 懸命に向き合った3カ月
市立輪島病院は能登半島地震で被災しながらも、懸命の処置により、運び込まれる負傷者や感染症に苦しむ患者の命をつなぎました。超急性期・急性期を乗り切ると医療需要は急減し、代わって介護機能の維持が深刻な課題に浮上。発災から介護医療院開設までの約4カ月、病院で何が起きたのかを同院事務部長の河﨑国幸氏に聞きました。
2024/05/20
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月14日配信アーカイブ】
【5月14日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:行動指針の意義
2024/05/14
-
-
情報セキュリティーは個人のリスク目線では通用しない
学生時代からパソコンを使いこなしてきた人が新入社員に多くいる昨今ですが、当然、個人と会社ではセキュリティーの重心が違います。また、人事異動で新たに着任した社員も、業務が変われば情報資産との関わり方が変わり、以前と同じ意識でのぞめばよいとは限りません。新年度にあたり、情報セキュリティーのルールは特に徹底したいところです。
2024/05/10
-
-
サイバーインシデント対応の基本知識と準備
本勉強会では、一般的な情報セキュリティインシデントとサイバーインシデントの違いや、その初動対応について事前に準備すべきことと合わせて、自社で手軽に訓練・演習を実施するためのポイントを解説します。2024年5月8日開催。
2024/05/09
-
-
炎上の原因はSNS上の振る舞いのみにあらず
新年度から仲間に加わった新入社員は「デジタルネイティブ」と呼ばれ、友人とSNS で交流するのがあたり前の世代です。が、学生時代と違い、社会人になれば取り巻く環境が変わり、自身の立場も変わる。うかつな投稿が「炎上」につながるケースは少なくありません。新人研修のテーマにSNSリスクを組み込むなどして教育を徹底したいところです。
2024/05/08
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方