自然災害リスクによる産業への影響を可視化し、産学官民の連携によりレジリエンスを強化する「Area-BCM(地域型事業継続マネジメント):SATREPSプロジェクト(仮称)」が始動します。これに先立ち、同プロジェクトの概要と、Area-BCMのもたらす企業・地域への効果、新たに期待される技術などを紹介する発足シンポジウムを開催します。

 

同プロジェクトは、科学技術振興機構(JST)と国際協力機構(JICA)が共同で運用する地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS:Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development、サトレップス)の平成29年度採択枠の主要テーマとして行うもので、2011年の大洪水で大きな被害を受けたタイの工業団地を対象に、災害リスク分析・情報共有ツール・キット開発を通じた産業集積地全体のレジリエンス強化に関する総合的研究を行うとともに、タイ王国の産業・経済における競争優位性を維持・向上させ、地域社会のための安心・安全な経済基盤の構築を目指し、さらに現地に進出する日系企業他の事業継続を支援することでグローバル・サプライチェーンの安定継続性強化への寄与も目論みます。
シンポジウムには、本研究の代表者である名古屋工業大学大学院教授の渡辺研司氏、本事業の共同研究機関である防災科学技術研究所理事長の林春男氏をはじめ、タイに進出する民間企業や、経済産業省の担当者らが登壇し、Area-BCM構築のポイントや、タイにおける災害対応の最新動向などに関する議論を展開。参加は無料で、日本の工業団地で生産活動を行っている企業や、災害リスクの高い海外に進出する企業、さらには、特に水害など自然災害リスクなどの軽減に役立つ技術・サービスを提供する民間企業らの参加を呼び掛けていく予定です。

開催概要

■ 日時:2017年7月14日(金)
    13:00~17:30 SATREPSプロジェクト発足シンポジウム
   (受付開始 12:30~)
    18:00~20:00 交流会
   (会場:ラックタイ 高輪店 東京都港区高輪3-25-29 B1F)
■会場: 品川フロントビル 会議室
    〒108-0075 東京都港区港南2-3-13
    http://shinagawafront.com/access/
■参加費:無料 
     交流会参加費は5000円
■定員:150人(先着)
 ※申込み多数となることが予想されるため、キャンセルされる場合は、必ずご一報下さい。
■主催:名古屋工業大学社会工学専攻・リスクマネジメント研究室 
 セミナー開催事務局:新建新聞社危機管理メディア事業部(リスク対策.com)

プログラム

12:30 開場

【Opening】

13:00

開会挨拶:防災科学技術研究所理事長 林春男氏

13:30

SATREPS/Area-BCMプロジェクトの概要と目指すもの:名古屋工業大学教授 渡辺研司氏

Part I:【台頭する水害リスクとArea-BCMの重要性】

14:00

Session① 2011年タイ洪水時の工業団地被災とサプライチェーン被害状況とその後の取り組み:日鉄住金物産監査部参事 野中志郎氏

14:30

Session② 中部地域における地域型BCMの取り組みとタイ工業団地への展開:中部経済産業局地域経済部課長補佐 伊野恵理氏

15:00

Session③ ASEAN諸国におけるArea-BCMプロジェクトの取り組みとタイでの実装事例:JICA国際協力専門員・馬場仁志氏

15:30

休憩

Part II:【Area-BCMを実現する技術と課題】

15:45
    |
17:30

パネルディスカッション【Area-BCMを実現する技術と課題】
話題提供① タイ王国チャオプラヤ川流域における 洪水予測に関する取り組みと今後の課題:水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)水災害研究グループ研究員 宮本守氏

話題提供② SATREPS先行プロジェクト「ミャンマーの災害対応能力強化システムと産官学連携プラットフォームの構築」の概要と本プロジェクトへの示唆:東京大学社会基盤学専攻特任准教授 川崎昭如氏

話題提供③ 水防災観測・予測手法、データ解析の最新動向:防災科学技術研究所水・土砂防災研究部門長 三隅良平氏

モデレーター:名古屋工業大学 渡辺研司氏

Part Ⅲ:【懇親会】

18:00

懇親会(希望者のみ)
ラックタイ 高輪店 東京都港区高輪3-25-29 B1F
http://www.rakthai.jp/shop_takanawa.html


※お申込みされてからキャンセルされる場合は、必ずご一報を下さいますよう、お願いいたします。
※著しい悪天候や感染症の流行など、参加者に危険を及ぼす恐れがあると主催者が判断した場合、開催を中止する場合がございます。その際は、前日の夕方までにメールにてお知らせします。
※お客様による 講演中の動画撮影、写真撮影、録音は全てご遠慮いただいております。


【本シンポジウムの問合せ】
新建新聞社 危機管理メディア事業部(リスク対策.com)
電話 :03-3556-5525
メール:risk-t@shinkenpress.co.jp