「ゴルゴ13」を通じ、中小企業向けにわかりやすい情報発信を行う(Cさいとう・たかを)

外務省は22日、さいとうたかを氏の漫画「ゴルゴ13」を「中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」に採用することを発表した。同省の「海外安全ホームページ」に週1話ずつ掲載。中堅・中小企業向けに海外進出先での安全確保に関する情報を発信する。

外務省は2016年7月のバングラデシュ・ダッカ襲撃テロ事件をふまえ、在外邦人の安全対策を強化。特に中小企業の海外進出に留意しているが、大企業と比較して体制や情報収集力が盤石とは言いがたい。同省では中小企業の経営者が「ゴルゴ13」の読者層である30~50代に多いこと、同作品の主人公が危機を乗り越えて世界を渡り歩いていることからコラボレーションを決めたという。

マニュアルは全13話で完結し、その後コミック本を刊行予定。また外務省は23日、海外安全情報のLINE公式アカウントも開設した。今後も在外公館から緊急時の情報配信などを行うメールサービス「たびレジ」などを通じ、在外邦人の安全確保に努める。

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http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004419.html

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