端末の種類を問わず一斉に情報を配信する(提供:NTTアドバンステクノロジ)

NTTアドバンステクノロジは9日、クラウドと携帯電話網を含めたIP通信網を活用した幅広い端末が対象の情報配信サービス「@InfoCanal」(アットインフォカナル)の提供を4月1日から開始すると発表した。地方自治体による防災情報の配信への活用を見込む。初期費用、年額費用いずれも数百万円から。

スマートフォンやタブレット、高齢者向けの専用戸別受信機のほか、防災無線機などにも一斉に配信が可能。双方向性があるため安否確認にも使用でき、反応のない端末には個別にメッセージを送って再確認することもできる。敷設工事など大がかりな作業は不要で、災害時の通信の混雑にも強い通信プロトコルを採用している。

同社は北海道知内町(しりうちちょう)で「@InfoCanal」を用いた実証実験を行っている。町内の約50世帯にタブレットを配布。防災情報や地域情報の配信を行っている。

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