特集 1 テロ対策チェックリスト
テロ対策の保安アドバイス
不特定多数が集まる施設のためのチェックリスト
一般社団法人 日本防災教育訓練センター 代表理事/
一般社団法人 日本国際動物救命救急協会 代表理事
サニー カミヤ
サニー カミヤ
元福岡市消防局レスキュー隊小隊長。元国際緊急援助隊。元ニューヨーク州救急隊員。台風下の博多湾で起きた韓国籍貨物船事故で4名を救助し、内閣総理大臣表彰受賞。人命救助者数は1500名を超える。世田谷区防災士会理事。G4S 警備保障会社 セキュリティーコンサルタント、FCR株式会社 鉄道の人的災害対応顧問、株式会社レスキュープラス 上級災害対策指導官。防災コンサルタント、セミナー、講演会など日本全国で活躍中。特定非営利活動法人ジャパンハート国際緊急救援事業顧問、特定非営利活動法人ピースウィンズ合同レスキューチームアドバイザー。
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英国国家テロ対策安全局(The National Counter Terrorism Security Office)と警察長協会(Association Of Chief Police Officer)、スコットランド警察(Scotland Police)が2007年(2014年に改訂)に共同で制作した「テロ対策の保安アドバイス(Counter Terrorism Protective Security Advice)」という冊子がある。
2005年の同時多発テロ以降、英国内でテロが相次いだことから、テロリストや犯罪組織が標的にしやすい不特定多数の人々が集まるあらゆる施設で共通に使えるガイドとして出版された。映画館・劇場用、教育機関用、宗教施設用、商業施設用、ホテル・レストラン用、ショッピングセンター用、イベント用、スタジアム・アリーナ用、アトラクション用、など、用途に応じてカスタマイズされている。
2020年の東京大会に向け、大会関係機関だけでなく、民間企業などあらゆる組織が協力してテロ対策にあたれるようにするために、まずは、各組織こうしたガイドに基づき対策を見直してみてはどうだろうか。以下、日本防災教育訓練センター代表理事のサニー神谷氏に、各施設共通となるチェック項目について翻訳と解説をしてもらった。
業務チェックリスト
以下のチェックリストは、不特定多数の人々が集まる施設のオーナー、経営者、管理者、スタッフが、テロ対策計画に従って危険性やリスクを特定する際のガイドです。ただし、このリストは包括的なものではないので、このガイダンスのいくつかの項目が該当しない施設もあるかもしれません。また、いくつかの項目は日本向けにアレンジして記載しました。
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