2016/06/16
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
梅雨にもフェスにも災害時にも便利な長靴はどれ?
まず長さが膝くらいあること。脱げやすいと危険なので、脱げにくいものがよいです。となると、スタイリッシュなブーツのような細身の長靴のほうが災害時にも使えるということに!おしゃれなほうが、災害時役立つって、なんだか嬉しくなります♪

それから、土砂災害などのように泥が多くなるような雨の場合、泥抜けがいいと評判の長靴は、なんだったと思いますか?田植え用長靴、これは、泥抜け、最高です(笑)!ホームセンターでも2000円くらいから販売されています。しかも、折りたためる長靴なのです。職場のロッカーに入れておくことも可能。いかがでしょう?会社に田植え用長靴!
もっとカラフルで、おしゃれで、普段も使えて、折りたためて、泥抜けもよくて、脱げにくいものってないの?ということで、私も愛用しているのが、これ。

野鳥の会の長靴。野鳥を観察する際、沼地を通ったりしますので、田植え用と同じ性能があります。そして、メジロ色とか、カワセミ色とか言われると、一気にテンションが上がるというか(笑)
こちらは5000円くらいしますが、折りたためるのは本当にありがたくって。車に入れてもかさばらす、せまい玄関でも邪魔にならずで。
ずっと紹介しまくっていたら、そのせいだけじゃないとは思いますが、「野鳥の会」って検索すると、野鳥より先に長靴がヒットするほど、これ、大人気です(笑)
フェスなどで、リュックに入れて持っていけるということで、使う人が増えたのが一番の原因かなと思っていますが・・
これも、私がおすすめのものを購入してね・・という話ではなくて、長靴を購入するときは、災害時にも使えるかな?という視点をこれからは持ってほしいなという話です。脱げやすくない、膝丈ということが分かっていれば、おしゃれ&災害時使えるものは、両立させることができるので!
ただ、洪水時は、おしゃれな長靴をおしゃれに履くことはできなくなる事を覚悟してください。レインウェアのズボンよりも上に長靴を履いたほうが足長にみえてかっこいいんですが、それだと、上から降る雨が長靴に入りやすいです。水中を歩く際にもやはり、上から入りやすくなります。
レインウェアは長靴の上にかぶせるように履くこと。こうすると、水は入りにくいです。前回紹介したようなアウトドア用レインウェアだと、裾を絞れるようになっているので、長靴の上にレインウェアをかぶせて、裾をしばって、上からも下からも水を防ぎます。全然、いけてないですが、災害時なのでそれだけはご勘弁を。
洪水時の話をしましたが、長靴はいろいろ面白いです。最近、農林水産省がだした長靴についてのfacebook記事は、うんちく満載&長靴LOVEが感じられ、うんうんと頷いてしまいました!↓必見。
農林水産省(MAFF)フェイスブックページ【プロ仕様は“ソコ”が違う!】
以前、災害時、ヒールの高いパンプスを履いている彼女がいたら、歩きにくくなるので、ヒールを折ってあげよう!というアドバイスを見たことがありますが、私はヒールを折ってくれる人より、このTPOにあわせて長靴をプレゼントしてくれる人のほうが嬉しいです。長靴大好きなので!(笑)。もちろん、靴でもいいです。
ヒールの靴は、靴によりますが、ヒールを前提にした _/I構造なので、折ると、つま先部分は上にむいてしまって✔︎の形になるのでかえって歩きにくいものも・・・
だからやっぱり長靴!靴!をロッカーに折りたたんでしのばせておける人がかっこいいかも♪みなさまの職場のロッカーにもご検討いただければ幸いです♪
(了)
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