右からIHI運搬機械の村井氏、大成・専務取締役本部長の加藤憲博氏、ブルーイノベーションの熊田貴之社長、UKCホールディングスの栗田伸樹社長

IHI子会社で機械式駐車場事業を手がけるIHI運搬機械は、ドローンの災害時輸送や物流活用を推進する。ドローン事業を手がけるブルーイノベーションと協力。ドローン用のポートを駐車場に設置し、輸送用ドローンを使える環境整備を進めていく。

IHI運搬機械では自動車保有台数の減少もあり、駐車場の有効活用を進めている。既に同社の沼津工場の自走式駐車施設の屋上に可搬式ドローンポートを設置。災害時にも水没しない高い場所でドローンを離着陸させ、医療に必要な物資の輸送などを研究している。本格的な物流に活用できる固定式のポートについても進め、4月からは第1段階としてドローンで荷物を運び、駐車場で保管する実験を開始する予定。第2段階としてはドローン本体を格納・充電できる施設の整備、第3段階では駐車場でいわゆる「空飛ぶクルマ」への対応も視野に入れている。

IHI運搬機械の村井厚則・プロジェクト推進統括部長は22日に東京都文京区のブルーイノベーション本社で行われた記者発表会で「ドローンなど新技術で駐車場を生まれ変わらせる」と述べ、自走式駐車場にドローンポートや自動運転車、太陽光発電など再生可能エネルギー発電といった機能を持たせ、防災拠点や物流拠点にもなる駐車場を目指す方針を示した。

ブルーイノベーションでは「BIポート」というドローンの離着陸場所整備を進めていく。統合管理システムとドローンやポートをつなぎ、安全な飛行と離着陸ができるよう目指す。屋外だけでなく屋内にもポートを整備できるようにし、物流や警備、点検業務へのドローンのさらなる活用を目指す。同社ではこの事業推進のため、電子機器・システム機器販売のUKCホールディングス、ビル管理事業を手がける大成と業務提携した。

■ニュースリリースはこちら(ブルーイノベーション・BIポート)
https://www.blue-i.co.jp/news/1718/

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(了)

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