【シドニー時事】太平洋の島国パプアニューギニアで10日から11日にかけ、商店への略奪や放火が相次いで発生し、死傷者が数十人規模に上った。給与が減額された警察官らが事実上のストライキを起こし、その隙を突く形で犯行が広がった。パプア政府は国軍部隊も投入し、治安回復を急いでいる。
 直近の給与が事前の通告なく最大80米ドル(約1万2000円)減額されたことを受け、首都ポートモレスビーで10日午前、多数の警察官が抗議行動を繰り広げ、任務から離れた。その後、首都や第2の都市ラエでスーパーや家電量販店などが次々と襲撃され、盗みや放火が続発。現地報道によると、11日午後までに少なくとも16人が死亡、数十人が負傷した。 

(ニュース提供元:時事通信社)